人間関係のリセットと言われるような、これまでの人間関係を見直して、時には断捨離をしたいと思う方も多いのではないでしょうか。
特に、現代社会では、SNSなどのツールを利用して、不特定多数の方々とつながることが簡単です。
簡単につながれることがある一方で、有効な人間関係を利用して夢を実現させることができたり、またそれとは逆に、自分を疲弊させるような人間関係に悩むこともあるでしょう。
今回は、人間関係の断捨離について、メリットやデメリット、気をつけたい点などについて考えてみました。
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現代社会で人間関係の断捨離は必要不可欠!?
昔の日本社会では、小さなコミュニティに全員が属していたため、そのコミュニティから出ることはリスクが伴いました。
例えば、村八分とか、いじめとか、コミュニティから出ると悲惨な目に遭う人もいました。
ただ、現代の日本社会では、人間関係が希薄な状態です。
誰かに嫌われたとしても、また次の友達を見つけたら良いと気軽に思える時代に生きていますね。
幸福度の高い人生を送る人には、良好な人間関係を保っている人が多いという研究結果があります。
ですから、何でもかんでも断捨離して、自分一人で生きていくのだ!という発想はやめた方が良いかもしれません。
たとえ少ない人数の友達とでも良いので、良好な人間関係を保って、幸せな人生を送ろうという方針で、時々、自分の人間関係を見直してみるということは有効だと思います。
人間関係の断捨離されたタイプ・自分は当てはまらないか?
人にご提案する前に、自分の経験をちょっとだけシェアしたいと思います。
私は定期的に人間関係を見直してきたタイプだと思っていますが、新しく出会った方の中で、しばらく付き合ってみて、次のようなタイプの方々とは距離を置くようにしてきました。
もしかしたら、自分もいつの間にか誰かから人間関係の断捨離をされているかもしれないですし、自分も当てはまっているところがあるので偉そうなことは言えませんが、少なくとも次のような方々は嫌われて人から距離を置かれる可能性があると思います。
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やたらとマウントを取ってからんでくる
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言葉が攻撃的な人
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傲慢な(無礼な)態度の人
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自分のことしか考えていないと思われる人
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愚痴が多い人
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ネガティブオーラをまとっているような人
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環境のせい、人のせいにする人
なんといいますか、「この人と付き合うと、自分の運気が下がるような気がする人」とは、あえてつき合わなくても良いでしょうと思い、距離を置くようにしています。
人間関係で自分が疲弊するのは嫌ですから、どうしてもつき合わなければならない時は仕方ありませんが、極力、距離を置く工夫をしています。
人間関係の断捨離のメリット
私は定期的に人間関係を見直してきたと書きましたが、どういうメリットがあるのか?についてまとめてみました。
時間の節約ができる
面倒だと思っていた飲み会に行かなくても良くなったり、意味の感じられない会合を欠席することで、自分のために使える時間が増えます。
以前は、人づきあいをするために、自分の時間がどんどん削られていくことに違和感を感じていました。
しかし、人間関係を厳選することで、自分の目的に合わない時間を節約できるようになるので、不毛な人づきあいが減り、時間の節約になります。
人間関係で疲弊するストレスが減る
どこの世界にも、どんなコミュニティにも攻撃的な人や、苦手だと感じる人はいると思います。
そのコミュニティから出ることで嫌われないだろうか?とか、苦手だと思いつつ表面的につき合うと、自分が自分でないような気持になり、どんどんストレスがたまっていきます。
思い切って、何かしらの理由をつけて距離を置くことで、少なからず精神的に楽になるでしょう。
新しい出会いを楽しめる
コップの水がいっぱいであれば、もうその上からは注げませんが、コップの水が半分になれば、また半分の水を注ぐことができますね。
人間関係も同様に、少し減らしたら、また新しい出会いや、新しい人間関係に時間を使うことができます。
自分の趣味や将来の理想像に合わせて、新しいコミュニティを探したり、新しい人を探す気持ちが生まれます。
人間関係の断捨離のデメリット
逆に、人間関係を見直したことで起こりうるデメリットはどんなことでしょうか?
こちらから連絡を取りたい時に困る
友人や知人から「〇〇さん」(自分が断捨離した相手)に連絡を取ってほしいとか、頼みごとがあるという時に、断るのか引き受けるのか迷いますね。
良好な状態で、いつでも復活できそうな間柄で距離を取っている場合であれば、「わかったよ~!」ということですぐに連絡できますが、こじれた状態で距離を置いている場合はちょっと悩みます。
自分と相手だけの問題であれば大したことないですが、間に別の第3者が混じってくることになると、悩むことになります。
SNSなどいろいろバレる
仕事が忙しいとか、家族の介護が忙しいと言って、人間関係の断捨離をして特定の人と距離を置いているのにも関わらず、別の友達とパーティをしている写真がSNSに掲載されたりすると、嘘が簡単にバレます。
離れたはずの人と、別の新しい会合で遭遇したりすると、「あれ?忙しいのでは?」ということになり、タジタジになったりします。
異なる考え方の人と付き合うことで生まれるアイデアもある
意見が合わない人や、考え方が逆の人と話していると確かにストレスはたまることが多いのです。
しかし、自分と似た人や、自分と同じ意見の人とだけ付き合っていても新しいアイデアなどにはつながらなかったりします。
たまには逆の意見の人と意見を交換することで、さまざまな視点から物事を見ることができるので、この人とは合わないなと思っても、だからといってすぐに断捨離というのは違うのではないかと思います。
ゆるく当たり障りのない状態でつながっておくという選択肢も必要ではないかと思います。
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人間関係の断捨離のNG!気をつけるべき点
友達はどの程度まで断捨離すべきでしょうか?
友達は多ければいいというものでもないようです。
ある研究では、人間にとって、約150人くらいの人との関係を維持することが適度ではないかといわれています。
人間にとって時間は限られていますから、たとえSNS上で何千人というお友達がいる人でも、その全員と連絡をとりあって一緒に過ごしているとは思えないですね。
友人が少なくても、良好な人間関係を保っている人は幸福度が高いと言われます。
ですから、すべてを断ってしまうというのはNGです。
仙人のように山奥で1人で生きるという選択肢を選ぶ場合は別ですが、人間は1人では生きていけない生き物です。
誰ともつながらず、孤独死する老人が増えているとも言われていますし、極端にザクザクと人間関係を断捨離してゆくのはおすすめしません。
波長が合う人や、自分が行きたい方向の目的に合った人、こういう人と付き合いたいと思う人とはどんどん付き合ってゆくべきだと思います。
人の性格は、自分の周りの友達や家族の影響を受けるとも言われています。
つまり、どういう人と付き合うかで人生が変わるわけです。
人間関係を良好に保つことは幸せな人生を送るためには不可欠といえます。
自分が疲弊する人間関係や、自分が自分らしくいられない人間関係を断捨離し、自分を成長させてくれるような人間関係を大切にしていきましょう。
人間関係の断捨離のコツ
目的をもつ
自分に与えられている時間は有限です。
不毛な時間を過ごしていると感じたら、有意義な時間に変わるよう工夫すると良いと思います。
自分が目指している目的にかなう人間関係なのか、お金と時間の無駄だと思われる人間関係なのか、よく考えて行動すると良いでしょう。
極端を避ける
極端に、片っ端から電話番号を削除してゆくとか、「二度と連絡しないでくれ!」と相手に伝えるとか、一般常識から考えて極端なことは避けた方が良いと思います。
例えば、何か腹立たしいことが起こったとしても、1時間~2時間すれば、冷静な気持ちに戻ることができます。
腹が立っている時は、脳の機能が非効率化しますし、冷静な判断ができない状況にあります。
このような時に、勢いで極端な行動に出ると、あとで後悔することになってしまうので、イライラしている時には一旦行動を止めて、棚上げしてみること、そして、冷静になってからよく考えて行動することがおすすめです。
良いきっかけを待つ・段階を踏む
突然、連絡を取っていた人から全く音信不通になったりするというのも変ですし、大きな波風がたつというのも避けたいですから、自然に距離が離れていくように徐々に準備していくと良いのではないかと思います。
あるコミュニティから離れたいと思った場合、連絡を徐々に減らしていき、会合の参加も減らしてゆく。
そして、例えば年会費の切り替えの時に、実は優先することができまして、、、ということで、自然に離れることができます。
何かしらの口実やきっかけがあると距離をとりやすくなるので、離れるための布石を打ちつつ、良い機会が訪れたらその時に勇気を出して離れるということが1つの方法です。
自分からは誘わないと決める
自分からは誘わないと決めることも1つの方法です。
自分から誘わなければ、自然と人間関係の距離は離れていくでしょう。
誘われた時はやんわりと数回お断り・無視は良くない
相手から誘われた時は、いろいろな口実を使って、数回お断りします。
数回断った相手からは、次のお誘いは減ると思います。
大切なことは、お誘いを無視しないこと。
無視すると、相手に失礼にあたるので、関係が悪化する上、関係を復活させたいと思った時に、ものすごくエネルギーが必要になってしまいます。
後々のことまで考えて、やんわり断るコツを身につけてゆくと良いと思います。
偶然出会った時にはご挨拶
挨拶はコミュニケーションの基本中の基本ですから、どんなに苦手な相手でも、出会った時は挨拶くらいはしましょう。
無視することは失礼ですので、自分の価値を下げてしまいます。
礼儀正しく感謝を込めて
コミュニティを離れる時や、お誘いを断る時も、「お誘いありがとうございます!」と、一言感謝を付け加えて、メッセージをすることが大切ではないかと思います。
より良い人生を送るために
人間関係の断捨離の末に孤独死となったら元も子もないですから、あくまでも自分の幸せな人生を想定して、この人とつながりを保ちたいと思う人とつながっていけると良いのではないかと思います。
そのためにも、以下の3点は、人間関係構築の基本要素となりますので、どんな時でも大切にすると良いのではないでしょうか。
あいさつ
挨拶は、コミュニケーションの基本であり、あいさつをされて不愉快になる人はほとんどいません。
できれば笑顔で、相手の目を見て挨拶できると理想的です。
礼儀正しさ
「親しき中にも礼儀あり」というように、無礼な態度の人には、普通の人はあまり近づきたがりません。
礼儀正しさは、常に自分の印象を良くしてくれます。
心の中の態度や気持ちは、例えば、言葉づかいに現れますから、普段から心の中を整えておきたいですね。
感謝の気持ち
常に感謝の気持ちを忘れないことも大切です。
どんなに嫌いな人でも、何かしら感謝できることはあるはずです。
多角的に物事をとらえて、常に感謝を忘れずに過ごすことは、とても大切です。
人間関係の断捨離方法・まとめ
人間関係と幸福度とは影響を与え合うものでありますから、できるだけ良好な人間関係を保って、幸せな時間を過ごしたいですね。
自分が自分らしくいられる人間関係を大切にし、できればそういう自分でいられる時間を増やせると良いと思います。