浄水器

浄水器の効果はあるのか?プロ目線で疑問に答えます!

 

浄水器って、効果が分かりにくい商品です。

本当に浄水されているのか、見た目では分かりませんし、その効果も分かりにくいものが多いです。

浄水器を扱った詐欺商法まで横行しており、浄水器選び不安になります。

 

普段、家族が口にするものだからこそ、安心して、安全でおいしい水を飲みたいものです。

詐欺的な浄水器を買わないためにも、浄水器の正しい知識を持ちましょう。

 

今回は、浄水器を扱うプロの私が、浄水器の正しい知識や、その効果について紹介します。

 

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浄水器の効果とは

浄水器の効果を説明する前に、水道水の安全性について紹介します。

 

水道水の安全性

 

まず、「水道水は安全である」と水道局が公表しています。

 

私たち消費者はこれを信じるしかありません。

たしかに、水道水の中には発ガン性が疑われる不純物などが含まれています。

 

しかし、それらの不純物は、生涯取り続けたとしても、健康上問題の無い量として設定されています。

 

だから、水道水は安全と思って間違いありません。

 

「浄水器を付けないと病気になる」といった営業トークは間違いなので注意しましょう。

 

もし、そういうことを言う営業マンがいたら、病気になる根拠のデータを見せてもらいましょう。それが真実なら、日本がひっくり返る衝撃の事実になります!

 

浄水器の役割

 

日本の水道水は安全なのに、なぜ浄水器を付けるのか?

それは、水道水をよりおいしく味わうためです。

 

浄水器により塩素を除去することで、水道水の臭いは無くなります。

カルキ臭のしない水は、本当においしく感じられます

 

また、健康的な問題は無いとは言うものの、水道水は発ガン性の疑いがある不純物を含んでいます。

 

これを分かっていて飲むことは、気持ちの良いことではありませんね。

 

繰り返しになりますが、浄水器の役割は水道水をよりおいしく味わうためです。

 

病気にならないためではありませんので、間違った営業トークには注意しましょう!

 

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浄水器が除去できるもの

 

浄水器で除去できるものは、各メーカー異なっていても、その表記方法は統一されていて、見やすくなっています。

 

浄水器の浄水能力を調べていると、「家庭用品品質表示法」という言葉をよく見かけると思います。

 

家庭用品品質表示法

平成14年4月、消費者庁が、一般消費者用の浄水器を、家庭用品品質表示法の対象としました。

 

これにより、各メーカーは浄水器の品質、性能などについて、統一の基準に基づいて試験を行い、正しく表示することが義務付けられました

 

浄水能力として、家庭用品品質表示法では、下記の13項目について、除去率やろ過水量を表示するよう義務付けています。

 

家庭用品質表示法 13項目

  除去対象物 内容
遊離残留塩素 カルキ臭の原因。水の味を損ないます
濁り ニゴリ成分、鉄サビ等のミクロの汚れを表します。
クロロホルム

塩素と水道水の中に含まれる有機物が反応して生成されます。発ガン性の疑いがあります。

 

ブロモジクロロメタン
ジブロモクロロメタン
ブロモホルム
総トリハロメタン
トリクロロエチレン 肝臓や腎臓に障害を及ぼす疑いがあります。
トリクロロエタン
10 テトラクロロエチレン
11 CAT(農薬) 除草剤に広く使用されており、内分泌かく乱作用を有すると疑われています。
12 2-MIB(カビ臭) 水の味を損ないます。
13 溶解性鉛 人体内に蓄積されると、乳幼児や子供に短気や知能障害を引き起こす恐れがあると言われています。

 

各浄水器ごとに、この13項目が除去できるかどうか、できる場合どれくらいの水量を、何パーセントの除去率で浄水できるのか、必ず表記されていますので、確認しましょう。

 

除去能力を目で見て確認する方法

 

このような不純物が実際に除去できているかどうか、不安になりますよね。

 

そこで、「塩素試薬」という試薬を使うことで、塩素が本当に除去できているかどうか、目で確認することができます

 

塩素試薬(DPD試薬)

水道水を入れたコップに塩素試薬を入れると、塩素の濃度に反応して、水道水が赤く染まります

 

この方法で、浄水器が塩素を除去できているかどうか、目で見て確認することができます。

 

下記の写真は、浄水器を使わない水道水に塩素試薬を入れた写真です。

 

次に、浄水器を通した水にも同じ実験をしてみて、水の染まり方を見てみます。

下記の写真は、浄水器を通した水に、塩素試薬を入れた写真です。

 

水が全く反応しなければ、その浄水器はきちんと塩素を除去していることが分かります

 

このようにして、浄水器が塩素除去できているかどうか、確認することができます。

ちなみに、この塩素試薬(DPD試薬)はホームセンターやネットで、簡単に購入できます。

 

まとめ

浄水器の効果は、家庭用品品質表示法で表示が義務付けられているため、必ずどこかに表示があります。

 

その表示をもとに、浄水器を選んでいきましょう。

実際に不純物が除去できているかどうか不安な方は、塩素試薬を使って、実際に塩素濃度を調べることもできます。

 

また、浄水器は水をおいしく味わうためのものであり、使わないと健康被害があるというものではありません。

 

浄水器を正しく使い、おいしい水を飲みましょう。

 

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