お風呂のカビ取りで、壁が変色してしまう事例って、本当に多いんです。
プロが注意してやっていても、たまに変色させてしまうことがあります。
変色してしまった壁面は、もう元に戻すことができません。
後悔する前に、知っておいた方がいいポイントがあります。
今回、某有名お掃除会社でプロとして働いている私が、カビ取りで壁面を変色させない4つの注意点を紹介します。
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壁面が変色してしまう4つの注意点
壁面が変色してしまう注意点は次の4つです。
壁面が変色する4つの注意点
1.壁面の素材が「変色しやすい素材」だった
2.「カビ取り用」ではない洗剤を使った
3.壁面が乾いた状態で薬剤を塗ってしまった
4.洗剤を塗ってから長時間、放置した
これらの注意点をそれぞれ、詳しく見ていきましょう!
壁面の素材が「変色しやすい素材」だった
カビ取り剤で変色する可能性が高い素材は「輸入物のタイル」と「ホーロー」です。
この2つの素材は、塩素系カビ取り剤を使用することで変色します。
「塩素 浴室 変色」でネットを検索すると、変色した失敗事例がたくさんヒットします。
これは、薬剤の問題でもなく、カビ取りの手順の問題でもありません。
プロがやっても、変色します。
そして、1度変色した壁面は、元に戻すことはできません。
中でも特に変色しやすいのは「輸入物のタイル」です。
輸入物のタイルは、耐水性の塗装が表面にあまり処理されておらず、そのことによって、素材の中の金属成分とカビ取り剤が反応して変色します。
「カビ取り用」ではない洗剤を使った
キッチンハイタ―や、ブリーチといった、カビ取り用の洗剤ではないものを使って、壁を変色させる失敗例もあります。
特に多い失敗例は、薬剤を塗った部分だけが色が漂白されて、白くなりすぎてしまった事例です。
そこだけ斑点模様ができるため、おかしな仕上がり具合になってします。
これも変色してしまった場合、原状回復はできません。
やはり、カビ取りにはカビ取り専用の薬剤を使いましょう!
壁面が乾いた状態で薬剤を塗ってしまった
強力にカビを取りたい時には、壁面は水で濡らさずに、乾いた状態でカビ取り剤を塗る方が効果があります。
しかし、効果があるということは、それだけ壁面素材を痛めており、変色のリスクも高いということです。
変色させないためには、まずは壁面は水で濡らした状態にしてから、薬剤を塗っていきましょう。
これでカビが取れない場合に、次の段階として、壁面が乾いた状態で薬剤を塗るようにします。
洗剤を塗ってから長時間、放置した
カビ取り剤を塗ってから、薬剤を浸透させるために、しばらく放置させる方法があります。
これは1時間ぐらいで充分なのですが、中には半日や1日、放置する方もいます。
プロの現場経験から言うと、1時間以上放置しても、あまり結果は変わらないです。
逆に、壁面素材を痛めてしまうため、放置時間は1時間ぐらいまでがベストといえます。
また、よくあるカビ取りのオススメ方法に、カビ取り剤を塗った上から、ティッシュやラップを貼りつける、通称「湿布法」や「ラップ法」があります。
実はこれ、プロではやりません。
湿布法やラップ法の効果が無いからやらないのではないですよ。
カビ取りの効果が高い分、壁面が変色する可能性も、とても高いんです。
ハイリスク、ハイリターンの方法なんです。
よく聞く失敗事例として、ラップの跡がそのまま壁面に残ってしまう「洗剤による壁焼け」の事例もあります。
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壁面が変色する1番リスクの高いカビ取り方法
これらを組み合わせたカビ取り方法は、1番リスクが高いカビ取り方法となります。
つまり、輸入物のタイルを使った壁面に、乾いた状態で、カビ取り剤ではない塩素系漂白剤を塗り、ティッシュやラップで湿布する、という方法です。
これは、かなりの高確率で変色しますので、要注意です!
壁面を変色させないカビ取り方法
では、どうすれば壁面を変色させずにカビ取りができるのでしょうか。
まず、カビ取りは、カビ取り専用の薬剤を使いましょう!
次に、塩素系カビ取り剤を使っても変色しない素材かどうか、目立たない所で薬剤を塗り、素材の状態を確認をします。
変色しない素材なら、カビにカビ取り剤を塗っていきます。
(カビ取りの前に通常の洗浄をすると効果的です)
カビ取り剤は、ハケやブラシで塗っていきます。
液体のカビ取り剤より、ジェル状のカビ取り剤の方が効果があります。
そして、こすらずに10分間ほど放置します。
その際、湿布法やラップ法はやりません。
落ちるカビは、10分放置すれば充分です。
これで落ちない場合、1時間も放置すれば充分です。
目地やパッキン部分など、1時間放置して落ちないカビは、どうやっても落ちません。
プロもこれ以上はやりません。
まとめ
カビ取りで変色した壁面は、原状回復ができません。
そうならないためにも、正しい薬剤を、正しい手順で使いましょう!
基本は、優しい洗剤を、壁面素材に優しい順番で実施していくことです。
それでカビが落ちない場合に、薬剤や方法を強力なものに変えていきます。
今回、ご紹介したカビ取り方法は、壁面素材を変色させないカビ取り方法です。
湿布法やラップ法など、もっと強力なカビ取り方法もありますが、常にリスクもあることを押さえておきましょう!
※プロが湿布法やラップ法をやらないのは、そこまでリスクを取らないからであって、効果が無いからではありません。プロがお客様の壁面を変色させると、お代金以上に弁償費用が発生するからという経営的な理由があります。
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