ダメ出しをされると誰でも嫌なものです。
せっかく頑張ったのに、、、とやる気を失ってしまうこともあるでしょう。
しかし、すべてのダメ出しが悪いわけではありません。
経験不足である自分ではわからない観点で注意をしてくれている場合もありますし、部下への愛情からダメ出しをしてくれる上司もいるからです。
では、どのようなダメ出しなら素直に聞くべきか、また、困った上司のダメ出しにはどう対応すればいいのかということについてお話しします。
ダメ出しの善し悪しを見極める
もしかしたら、ダメ出しをされた時には残念な気持ちや、悲しい、悔しいと思う気持ちになって、冷静に判断が出来ないかもしれません。
しかし、よく考えてみるとやっぱり自分の仕事がなっていなかったなと反省したことはあると思います。
ですから、ダメ出しばっかりしてくると腹を立てるのは賢明ではありません。
上司のダメ出しには理由があるからです。
良いダメ出し
ここは指示と違っているよ、ここはもう少しこうした方がいいよといわれれば、次に何をすればいいか分かりやすいですね。
具体的に指示をしてくれるダメ出しは良いものと考え、素直に従った方がいいでしょう。
よくないダメ出し
うーん、なんかこうピンと来ないんだよなあ。
そんなことを言われても、どこをどう直したら良いのか分かりません。
あまりに感覚的、主観的なダメ出しは部下のモチベーションを下げるだけで、あまりよくないダメ出しだといえるでしょう。
本当にダメな「ダメだし」への対応の仕方
誰に対してもいつもダメ出しをしていて文句ばかりの上司も確かにいます。
そんな人にはどのように対応すればいいか、無駄なダメ出しを避けるための対応の仕方をいくつかお話しします。
具体的な指示を仰いでみよう
「だめだよこんなの、最初からやり直し!」なんていわれても、どこをどう直せばいいのかわかりません。
どこがどうダメなのか、具体的にどこをどう直せば良いのかということついて、細かく具体的に指示を仰いでみましょう。
ここで「頭を下げたくない」などという、つまらないプライドは捨てることです。
教えてもらわないと分からないのですから、無駄なダメ出しを減らすためにも、どの部分をどう直せばいいのか、面倒でも細かく指示を仰いだ方がいいでしょう。
再度指示を確認しよう
こう言われたからこう作ったのに…と思うこともあるでしょうが、そこはぐっとこらえて再度指示の内容を確認しましょう。
もしかしたら自分の認識違いの可能性もあるので、指示されたことをただ「はい」と聞くだけでなく、「ここはこういう認識で良いですね?」と自分の言葉で復唱し、それをメモに残します。
内容はもちろん、日時もです。
その上で資料を作り直し、再度提出しましょう。
そこでもまたダメ出しされるなら、「先日はこのようなお話だったはずですが」と確認が出来ると思います。
下書きの段階で相談する
指示されたことを最初から完璧にやろうとする必要はありません。
完成形を持っていってもダメだしされることが分かっているなら、途中途中で上司に相談し、アドバイスをもらいましょう。
そうすれば方向性を間違ってしまうこともないですし、細かいところまで確認しながら作っていくことが出来るので、最終的に出来たものを頭からダメだと否定されることもないでしょう。
上司のタイプを考えて作業を進める
決裁をする上司のタイプに合わせた資料作りをすることも仕事の大事な能力の一つです。
いくら自分で出来ていると思っても、それに決済をくれるのは上司。
いわば、自分の商品を買ってもらうお客様と同じわけです。
だったら「この商品は素晴らしいんだ!」と自己満足にひたるのではなく、お客様のニーズに合わせて改良することが必要ですよね。
文章、文言、言葉遣いにこだわる上司なら間違っている言葉はないか徹底的にチェックする必要がありますし、グラフィックなど見た目にこだわる上司なら資料をぱっと見た時の印象が大事になってきます。
この上司はどこにダメ出しをしてくるか、という分析をして、上司のタイプに合わせた仕事をするのも大事なことです。
部下の立場では分からないこともある
確かに、単にダメ出しをするのが好きという困った上司も存在します。
しかし、上司の立場、上司の気持ちは自分が上司になってみないことには分からないこともたくさんあります。
あなたの理解力が足りない可能性も
よほどひどい上司でない限り、ダメだしには意味があるので、面白くないのは分かりますが基本的には素直に聞いた方が良いものです。
もしかしたら、自分の能力や経験が足りない可能性の方が高いからです。
先ほど「具体的な指示がない」上司のダメ出しは良くないと言いましたが、具体的な指示が出しにくい部下もいるからです。
上司の立場からすると、あれだけ具体的に指示をしたのにこれはなあ…と思うこともあるのです。
方向性がずれたまま完璧に作り込んできた資料だと、あまりにひどくて全体的に手直しが必要なんだけれど手直しのしようがない、という場合も。
それだと上司からしても、その時点で具体的な指示を出しにくいのです。
いつもダメ出しされると悩んでいる場合は、客観的に自分の仕事のやり方を見つめてみることも必要です。
怒ってもらえるうちが花
上司もダメ出しをしたくてしているのではありません。
しないで済むならしたくはないのです。
しかし、部下を指導する立場にありますし、あなたを成長させていかなくてはいけない。
その思いから、あえて厳しく接していることもあります。
厳しい上司だといっても、あまりに見込みがない人材や何を言っても無駄だと思うような相手には最低限の注意しかしないものです。
社会人になると学校に行っていた時のように細かく怒られることはありません。
その代わり、叱られて成長していく機会も段々失っていきます。
年齢が上がるほど人には注意されなくなっていくものですから、怒ってもらえるうちが花。
自分にはまだ成長できる機会があると素直に聞き入れ、それを自分の糧にするくらいの考え方でいる方が良いのではないでしょうか。
まとめ
なんだかんだ不満を並べても、決裁を通らないことには仕事は進まないのです。
だからダメ出しをしてくる上司への対応としては、上司を変えようとするのではなくて自分の仕事のやり方を見直した方が早いです。
仕事は相手との相性もありますし、特に資料などというものは好みの問題もあります。
だから、どちらが間違っているという話ではないこともたくさんあるので、ここは柔軟に考えましょう。
このダメ出しを減らすために自分は何が出来るのか?と考えた方があなたにもプラスになります。