役に立つ雑学

社会人になって勉強しているが、なかなか頭に入らない時の対処法

たまの休日を自宅にいてのんびり過ごすこともあれば、自己研鑽のために勉強することもあるでしょう。

 

国家試験や資格取得のために、社会人になっても受験勉強を続けているケースだってあります。

 

しかし、せっかくの勉強も、仕事のことが気になったり、疲労が溜まっていて集中できないのであれば効果は半減してしまいます。

 

そこで今回は、「勉強している時になかなか頭に入らない」と感じた場合、どう対処していくべきかについてお伝えしていきます。

 

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頭に入らない時の集中力の高め方

サーカディアンリズム

まず知っておくべきことは、人は24時間集中し続けることはできないということです。

 

個人差はあるものの、時間によって集中力が高まっている時と、集中力が低下している時が必ずあります。

これは脳の覚醒度の違いです。

 

朝起きてすぐには頭が回っていません。

いきなり勉強しても頭に入らないのは当然です。

これは深夜、眠たい時間帯も同様になります。

 

脳には「サーカディアンリズム」があります。

※サーカディアンリズムとは、24時間周期の体内時計のこと

 

朝起きて脳が覚醒し始めると、その覚醒度のピークは昼になります。

そして午後にかけてどんどん低下していきます。

 

つまり勉強したことを頭に入れたいのなら、午前中が有効だということです。

ビジネスシーンでは、「大事なタスクは午前中に行え」という鉄則は、脳のメカニズムに基づいるんですね。

 

ちなみに午後6時に再度ピークを迎えるものの、午後9時以降はどんどん低下していきます。

ですから、夜遅くに勉強してもなかなか頭には入りません。

 

リズム運動が効果的

集中力や意欲を司っているのが、脳の「前頭前野」という場所です。

勉強したことを頭に入れたいのであれば、この前頭前野を活性化させるべきなのです。

 

それでは、この前頭前野を活性化させるためには、何をするのが効果的なのでしょうか?

 

有名なのは「リズム運動」です。

激しいダンスを踊るわけではありません。

単調で構わないので、ストレッチや軽いジョギング、腹式呼吸やカラオケでもOKです。

 

逆に必死に踊りを覚えるような脳を使う運動は適していません。

これでセロトニン神経を活性化することができます。

 

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集中できる環境作り

脳は新しい刺激に敏感

私たちの遠い祖先は常に周囲から忍び寄る危険に対して警戒をしていました。

そのために人の脳は新しい刺激に敏感です。

 

特に敏感なのが「視覚」になります。

テレビを観ながら勉強しても頭には入りませんし、人通りの激しい中でも同様です。

そのため、集中するためには視覚に余計な物が入らない環境が適しています。

 

これは聴覚にも当てはまることですので、人の声が聞こえないような静かな場所で勉強するのがいいでしょう。

ですから、勉強するにはファーストフード店よりも図書館の方が集中はしやすいのです。

 

メリハリをつけるためのポモドーロ・テクニック

人の集中力は「90分が限界」だとされています。

 

ですから2時間ぶっ通しで勉強しても、30分間の内容は頭にまったく入りません。

それを強引に何とかしようとするのは非効率です。

適度に休憩を挟む必要があるのです。

 

メリハリをつける方法として有名なのは、スマートフォンアプリにもなっているくらい広まっている「ポモドーロ・テクニック」でしょう。

 

90年代にトマト型のキッチンタイマーを使用していたことからこの名前がつきました。

 

内容はとてもシンプルで、「25分とことん集中したら、5分休む」というものです。

これを1セットとします。

 

4セット行ったら長めの休憩を取ります。

仮眠をとっても構いません。

 

仮眠は集中力を高めるうえで効果的です。

有名一流企業でも「パワーナップ」と呼んで、パフォーマンスの向上のために採り入れています。

 

ただし30分以上の仮眠は逆効果になりますので気を付けてください。

頭の回転が鈍ります。

 

レム睡眠とノンレム睡眠のリズムの問題です。

「20分間の仮眠が理想」でしょう。

 

ちなみに、90分集中して20分休憩するという「ウルトラディアンリズム」という方法もあります。

 

この場合は3セットを繰り返したらさらに長い休憩を取ります。

学校などの講義に採り入れられている時間配分になります。

 

このようなメリハリの付け方は、社会人として仕事にも活用できる方法です。

実際にひとつのタスクに集中するため、ポモドーロ・テクニックを用いて成果を挙げているビジネスパーソンはたくさんいます。

 

まとめ

勉強していて頭に入らないと感じたら、それでも無理やり勉強を続けるのではなく、工夫をすべきです。

 

どういう環境が落ち着いて勉強できるのか、どういう時間帯が集中できるのか、どこで休憩を挟むのが効果的なのかということを、しっかりと考えて勉強を進めていくと、今まで頭に入りにくかった内容も対応できるようになります。

 

いきなりすべてを実践することは難しいと思うので、今回ご紹介した中で、やりやすいと感じた方法をぜひ採り入れてみてください。

社会人になっても、まだまだ勉強をして自分を高めていくことはできますよ。