生きていれば、日々さまざまな体の不調を感じるものです。
そういった中で「扁桃腺が痛い!」という経験をしたことのある方も多いでしょう。
扁桃腺が痛い場合、何となく熱を伴うイメージがあるのですが、扁桃腺が痛いのに熱はないということも結構あるものです。
この扁桃腺の痛みは、単なる「のどの痛み」と甘く見て放置していると、最悪の場合、手遅れになり手術が必要になる場合もあります。
そこで今回、症状が悪化しないためにも、扁桃腺が痛いのに熱がない時、疑うべき病気(病名)と対処法を紹介します。
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扁桃腺が痛いのに熱がない時、疑うべき病気(病名)とは
扁桃腺が痛いのに熱がない、こんな時に疑うべき病気(病名)は下記の3つです。
1.扁桃炎
2.風邪(風邪症候群)
3.その他の病気
扁桃炎
扁桃炎は、扁桃腺がウイルスや細菌に感染することで発症します。
扁桃炎の場合、風邪の初期症状に似ているため、風邪と間違えてしまうことがあります。
この扁桃炎には、急性扁桃炎と慢性扁桃炎の2種類があり、それぞれ症状が異なります。
扁桃腺が痛いのに熱が無い場合、「急性扁桃炎の初期症状」か「慢性扁桃炎」の可能性があります。
急性扁桃炎
急性扁桃炎の場合、喉の痛みやイガイガといった違和感、扁桃腺の腫れの症状があり、熱は伴わないことがあります。
この急性扁桃炎の症状は悪化するにつれて、次のような症状が現れます。
◆ 38度以上の高熱
◆ 悪寒
◆ 倦怠感
◆ 頭痛
◆ 顎下のリンパ腺の痛み
◆ 耳の痛み
慢性扁桃炎
急性扁桃炎が進行すると、慢性扁桃炎になります。
慢性扁桃炎では、下記の症状が現れます。
◆ 扁桃炎を年に3~4回、繰り返す
◆ 激しいのどの痛み
◆ 口臭
◆ 微熱(急性扁桃炎の時より熱は下がります)
◆ 倦怠感
慢性扁桃炎になると薬での改善が難しくなり、手術により扁桃の摘出などを行わなければいけなくなることもあります。
風邪(風邪症候群)
扁桃腺の痛みの原因が風邪の場合、初期対応をしっかりすることで、1~2週間で症状は緩和します。
扁桃炎と症状が似ていますが、風邪の場合は次のような症状が現れます。
◆ 倦怠感
◆ 悪寒
◆ のどや鼻の乾燥感
◆ のどの痛み
◆ 鼻水、鼻づまり
◆ 咳、痰(たん)
◆ 発熱
◆ 腹痛、下痢、嘔吐(小さな子供の場合)
その他の病気
扁桃腺の痛みの原因が、扁桃炎や風邪ではなく、他の病気からくる痛みの場合もあります。
「単なるのどの痛み」と甘く見ないようにしましょう。
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扁桃腺が痛いのに熱がない時の対処法
扁桃腺が痛いけど熱はないという場合、「熱はないから大したことじゃない」と流してしまう方も少なくありません。
確かに、熱があるのとないのとでは体のだるさも違いますし、人によっては「喉が痛いのを我慢すればいいだけ」と考えてしまうこともあります。
ただ、扁桃腺が痛いという時点で、体からは異常のサインが出ているわけです。
仮に熱がなくとも、扁桃腺が痛い時点でまず病院に行きましょう。
病院に行く
病院は、耳鼻咽喉科か内科です。
「喉が痛いだけだし・・・」「熱はないし・・・」「忙しいし・・・」と理由をつけて病院に行きたがらない方も多いのですが、ひどくなってからは遅いのです。
ひどくなってからだと、場合によっては入院になることもあるかもしれません。
その方がよっぽど打撃は大きいでしょう。
大事にならないように、早い段階で病院に行くのがベストです。
早い段階で病院に行けば、その分、症状も早くおさまります。
また、病院に行くことによって休んだほうがいいのかを確認することもできます。
社会人にもなると、熱もないのに休むということに抵抗を感じてしまう方も多くなります。
医者から「休みなさい」と言われれば、抵抗感なく休むことができますし、休むことに専念することができます。
早くよくなるためにも、休むかどうかを判断するためにも、扁桃腺が痛むのであれば病院に行くようにしましょう。
しっかりと栄養を取る
扁桃腺が痛いと、食べることや飲むことが嫌になります。
ひどくなると、つばを飲み込むことですら辛くなります。
熱はないので意識ははっきりしているでしょうし、食欲もあるかと思います。
ただ、喉の痛みが食欲を上回ってしまうこともあります。
一口一口が拷問のように感じられてしまって、「もういいや」となってしまうこともあるかもしれません。
しかしながら、扁桃腺が痛い時だからこそ、しっかりと栄養を取らなければいけません。
喉に引っかかるものはやはり痛みを強めてしまうので、抵抗なくスルッと入っていくものを食べるようにしましょう。
甘いものが好きな方であればアイスクリームでもいいでしょうし、スープでもいいでしょう。
栄養のたっぷり入ったゼリーなどもいいかと思います。
食べずにいると体力を消耗してしまって余計に体調が悪くなってしまいますので、なるべく栄養を取るようにしましょう。
原因を知り、対策すること
熱はないのに扁桃腺が痛いという症状には、いくつかの原因があります。
やはり原因を知って対策をしておかないと、何度も繰り返してしまう可能性があります。
ここでは考えられる原因をいくつか挙げていきますので、当てはまるものがあれば日頃から対策をするようにしましょう。
熱はないのに扁桃腺が痛いという場合、その原因として次のようなものがあります。
◆ 喉の乾燥
◆ 急激な温度変化
◆ ストレス
◆ 疲労
◆ タバコ
◆ お酒
どれも男性であれば当てはまりそうなものばかりです。
マスクの着用や衣類での体温調節、ストレス発散、疲労回復、禁煙、禁酒といったものを考えていきたいものです。
特に、禁煙や禁酒といったところは男性にとってはつらいところかもしれません。
ただ、基本的には健康的な生活習慣の実践が扁桃腺の痛みを遠ざけると考えていいでしょう。
日頃から病気をしない健康的な生活習慣を実践することはもちろんですが、病気をしたときにすぐに病院へ行くということも大切です。
まとめ
扁桃腺が痛いという場合、熱を伴うイメージがありますが、実際には熱はないのに扁桃腺が痛いというケースも結構あるものです。
熱がないから、喉が痛いだけだからと病院に行かず放置してしまう方も多いのですが、異変を感じた時点で早めに病院へ行くようにしましょう。
また、体力が低下して症状を悪化させないためにも、栄養をしっかりと取るようにしておきたいものです。
原因から日々の対策を実践することも忘れずにおこなっていきましょう。
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