朝活という言葉はだいぶ定着しています。
早く起きて運動をしたり、カフェでゆっくりしたり、朝の時間を有効活用している人も多いと思います。
その朝活ですが、勉強するにもとても適した時間であることをご存知でしょうか。
今回は、朝活を10年以上継続している私が、なぜ朝が良いのかという理由や、朝活を継続する工夫を紹介します。
勉強するのは朝が良い
朝活が勉強に向いている理由を3つ紹介します。
脳がしっかり休息できている
夜遅くまで勉強してもやったことがちっとも頭に入らず、結局次の日になるとほとんど覚えていない、という経験はありませんか。
疲れた脳にいくら知識を詰め込もうとしても、全く集中できません。
でも朝は、たっぷり寝て脳がしっかり休息できています。
この、エネルギーが十分に満たされた状態こそ、勉強するのにピッタリの時間です。
コルチゾールというホルモンが分泌される
コルチゾールとは、ストレスを感じた時に分泌されるホルモンですが、役割はそれだけではありません。
日中の活動に備え、身体を戦闘状態に対応させるために、起床時にその分泌量がピークになります。
このホルモンのおかげで、朝起きてすぐに身体が動かせるんですね。
集中力も最高のパフォーマンスを発揮できます。
つまり、夜に勉強するよりもコルチゾールの分泌量が最大になる朝の方がすでに身体が準備できているわけですから、頭を動かすには最適な時間、ということです。
タイムリミットがある
夜との違い、それはタイムリミットがあることでしょう。
夜は、切りのいいところまで勉強しようとするとなかなか頭に入らず、ついだらだらとやってしまうということも多いと思います。
でも朝活は出社時間などのタイムリミットがあるので、短時間で集中できます。
朝活を継続する9つの工夫
早起きがいいということは分かっていても、なかなか朝起きられない、頑張って起きても結局頭が働かず、勉強どころじゃないという人も多いと思います。
何事も続けることは難しいものです。
そこで、朝活を継続できるよう、朝活歴10年以上の私がやっている朝活継続の工夫を9つ紹介します。
朝日を浴びること
朝起きたら、まずカーテンを開けてしっかり朝日を浴びましょう。
これで体内時計をリセットします。
目からの光の刺激が眠気を促すメラトニンというホルモンの分泌を抑え、代わりにセロトニンが分泌されます。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、目を覚まさせるとともに、気持ちを穏やかにする働きがあります。
冬の日の出が遅い時期や雨で太陽が出ていない日は、出来るだけ部屋を明るくして、身体を覚醒させましょう。
朝活の目的を、毎回、口に出して言う
じつは、これが継続する工夫の中でも1番効果がある工夫です。
まず初めに、朝活をなぜするのか、その目的を明確にしましょう。
・ 資格を取って、家族を幸せにするため
・ 勉強をして、人の役に立つため
・ 人生を前向きにいきるため
なぜ朝活をするのか、その目的が明確であればあるほど、朝活は継続できます。
逆に、何のためにやっているのか分からなくなってしまった時ほど、くじけてしまいます。
次に、朝活を始める前に毎回、「私は○○のために朝活をする!」と、あなたが朝活をする目的をおまじないのように言ってから、朝活を始めます。
毎回、口に出して言うことがポイントです。
どんな工夫をするのか、何をするのかよりも強力に作用するのが、何のためにするのか、といった目的意識です。
これを忘れないためにも、「私は○○のために朝活をする!」と毎回、唱えてから朝活を始めましょう。
軽く身体を動かす
身体を活動モードにするために、軽く身体を動かしましょう。
ストレッチでもいいですし、時間がある人は散歩やウォーキングなどでもかまいません。
運動で身体のスイッチを入れることによって、ドーパミンが分泌されて「これから勉強をしよう!」というやる気が高まってきます。
勉強の前には何も食べないこと
朝食は勉強の後です。
先に何かを食べてしまうと、胃腸に血液が集まってしまうので集中力が続かなくなります。
お腹がすいている時の方が脳はよく働きますから、ご飯は勉強が終わってからにしましょう。
夕食を食べすぎない
朝、パッと目を覚ますためにも、前日の夕食は食べ過ぎないようにしましょう。
胃腸での消化は思っている以上のエネルギーを必要とします。
寝ている間も消化にエネルギーを使っていると、身体が休まる時間が少なくなってしまうため、目覚めもスッキリせず、疲労感が残った状態で1日をスタートすることになります。
身体を十分に休ませるためにも、夕食は腹八分にして、寝る3時間前までには食べ終えるようにしましょう。
時間を決めて勉強すること
朝は忙しいですね。
朝食を摂ったり、仕事に行く支度もしないといけません。
ですから、だらだらと勉強しないように、時間を決めて効率的に行うようにします。
これをしよう!とやることを決めるよりも、この15分間に集中してひたすら本を読もう!と、時間を区切った方が集中力がアップします。
最初はハードルを低く、5分でも構いません。
新聞の大見出しだけ目を通すとか、5分読書に集中するなど、できることからやっていきましょう。
集中力が無くなる食べ物を食べない
これは普段から気をつけたいことです。
スナック菓子やジャンクフードといった健康に悪い食品は、集中力が維持できなくなる原因になります。
普段からこのような健康に悪い食品を日頃から食べていると、朝の集中力にも悪影響を及ぼします。
健康的な和食中心のメニュー、バランスの良い食事は、朝活にも良い影響を与えます。
翌日の準備は、寝る前に済ませる
集中力が高まる朝は、1分1秒無駄にしたくありません。
そのためにも前日にできることは前日の内に終わらせ、朝の時間を有効活用しましょう。
また、翌日の準備が完全にできている時は、なぜか朝のやる気も高まっています。
準備がきちんとできている時は、心の準備も整っているからかもしれません。
起きたら布団はたたむ
目覚めとともに、布団をたたんでしまいましょう。
この布団をたたむ動作で、脳も覚醒しますし、2度寝もできなくなります。
なにより、朝活を「やるぞ!」という気分にしてくれます。
習慣化するために必要な期間
まず朝活を習慣化させるためには、3ヶ月必要だと思ってください。
何事も3ヶ月続けば習慣になります。
そして、習慣になれば続けるのが苦にならなくなります。
とはいえ、そこまでに到達するのが大変です。
では3ヶ月続けるためにはどうすればいいか。
それは目標期間を短く切ることです。
3ヶ月といわず、まず3日間がんばることを目標にしましょう。
3日間できたら、ご褒美を用意しておくのも効果的です。
食べたかったものを食べるとか、欲しかったものを買うというご褒美でもかまいません。
そして、3日間できたら、次は1週間と、徐々に期間を伸ばしていきます。
まとめ
人は本来朝型の生き物です。
日の出とともに起きて、日の入りとともに休む。
それが、身体が本来持っているリズムです。
もちろん、現代の生活でそれは無理でしょうが、限りなくそれに近づけるような朝型の生活の方が身体にもストレスがかかりません。
寝ているなんてもったいない。
朝の貴重な時間を有効活用し、もっと生産的な時間の使い方をしませんか。