日焼け止めを塗ったのに日焼けしてしまった!という経験はありませんか。
それはもしかしたら日焼け止めの使い方が間違っていたからかもしれません。
日焼け止めは1回塗ったらどのくらい効果が持続するものなのか、どのような使い方をすれば日焼けしないで済むのか、ということについて紹介します。
スポンサーリンク
もくじ
日焼け止めの持続時間はココで見る
皆さんは、日焼け止めを買う時に「SPF」や「PA」という数値を気にしているでしょうか。
じつは、このSPFやPAという数値が、日焼け止めの持続時間をはかる目安となっています。
では、これらSPFやPAが、どういう意味なのか詳しく説明していきます。
SPFについて
SPFとは、紫外線B波を防ぐためのもので、数字によって表されます。
最高値は「50+」になります。
50だったら50時間効果が続くのか、と思ったらそうではないのです。
この数値は、例えばSPFが「1」なら15~20分ほど紫外線から肌を守り、日焼けを遅らせることが出来るという数値です。
ですから、たとえば、「SPF20」なら、20×20分=400分日焼けから肌を守る、という計算になります。
PAについて
PAとは、紫外線A波から肌を守るための基準です。
こちらは数値ではなくて「+」の数で強さを示しており4段階あります。
「+」が最低値で、「++++」が最高値です。
PA++++ | 極めて高い効果がある |
PA+++ | かなり高い効果がある |
PA++ | かなり効果がある |
PA+ | 効果がある |
紫外線のダメージを防ぐには、日焼け止めを選ぶ時にSPFの数値だけを気にしていてはダメで、PAの数もしっかり確認してくださいね。
スポンサーリンク
紫外線には2種類ある
次に、ここでSPFとPAで防げる紫外線A波と紫外線B波について、説明します。
紫外線にはその波長の長さによって2種類あります。
紫外線A波と紫外線B波で、この2つはそれぞれ日焼けの仕方が違います。
これら2種類の紫外線についてみていきましょう。
紫外線A波について
2種類ある紫外線の中で、問題となるのは紫外線A波の方です。
紫外線A波は紫外線B波の20倍以上の量が地上に降り注いでおり、ガラスも通します。
だから、車の中や家の中にいても紫外線A波による日焼けは起こる、ということですね。
そして紫外線B波よりも肌へのダメージは大きいのです。
肌は上から表皮、真皮、皮下組織と3層になっていますが、表皮にダメージを与えるのが紫外線B波、その下の真皮にまで届いてダメージを与えるのが紫外線A波です。
真皮にはコラーゲンなど肌の弾力を保つ成分がありますが、それを破壊してしまうんですね。
しかも紫外線A波を浴びると肌を炎症から守るためにメラニン色素が作られるようになります。
これが肌を黒くする理由です。
紫外線A波を沢山浴びるほど肌は黒くなりますし、コラーゲンも破壊され、しわやシミが増えるのです。
男性の場合は多少色黒でも気にならないかもしれませんが、将来歳を取った時に老人性のシミが増える原因になりますから注意が必要です。
紫外線B波について
日焼けをした時に肌が真っ赤に、火傷をしたようになりますよね。
この状態を「サンバーン」といいますが、紫外線B波によって引き起こされます。
紫外線B波は肌の表面にダメージを与える紫外線ですが、全紫外線量の中で10%程しかありませんので、きちんと防ぐことができればそれほど心配はありません。
日焼け止めは塗り直しが必須!
それなら、SPF50+、PA++++の日焼け止めを使えば1日中効果が続くんじゃない?
何も数値が低いものを使う必要は無いんじゃない?
と思われるかもしれませんが、そうではないのです。
というのも、いくら数値が高くても1日中効果は持続しない、それが日焼け止めの落とし穴なんです。
なぜ塗り直しが必要なの?
たとえば、先ほどご紹介したSPFの数値の意味ですが、計算上は確かに数値が高い方が効果が持続するように見えます。
SPFが50なら、50×20分=1000分ですから、16時間以上も効果が続くわけで、それなら朝に塗って1日中日焼け止めの効果が続く、と思われるかもしれないですね。
でも外に出れば汗をかきます。
真夏なんて、駅まで歩くだけでも汗だくになったりするでしょう。
涼しい電車の中でいったん汗が引いても、また会社に行くまでに汗をかき、その間にハンカチで汗を拭いたりします。
その段階で、朝に塗った日焼け止めなんてほとんど落ちてしまいます。
もちろん、シャワーを浴びて石けんで洗っているわけではないので完全には落ちませんが、真夏の日差しを遮ることが出来るほど日焼け止めは残っていないでしょう。
男性は特に汗をかきやすいので、女性よりも落ちやすいと考えた方がいいかもしれません。
塗り直しをする時間は?
ですからどんなに数値の高い日焼け止めであっても、その効果の持続時間はだいたい2~3時間だと言われています。
しかも、1回に塗る量が少ないと、そもそも最初から効果が薄れてしまいます。
では日焼け止めをどのくらい塗ればいいのかというと、
・1平方センチあたり2mg
とされています。
顔に塗るとしたら500円玉大。
結構多いと思いませんか。
これだけの量を顔にも体にも塗って初めて、「SPF1なら20分日焼け止めの効果が得られる」となるんです。
SPFやPAの効果は適量をしっかり塗ったとき、しかもそれが汗で落ちていなくて肌の上に残っている状態で発揮できると考えてください。
シーン別日焼け止めの選び方
それでは結局どのくらいの数値のものを選べば良いのかというと、使うシーンによって使い分けましょう。
日常生活の中であれば、「SPF10~20、PA+~++」で十分です。
今日は仕事で外回りをする、などという時には「SPF20~30、PA++~+++」くらいのものがいいでしょう。
海や山のレジャーとなると一番強いもの、「SPF40~50、PA+++~++++」くらいのものがおすすめです。
男性の私がおススメする、男性の日焼け止めと関連グッズについて
男性の場合、日焼け止めってあまり使う機会は多くはないと思います。
男性なら、1回塗ったら長時間効果が持って、塗った後にサラサラ感がある日焼け止めがいいですよね。
また、日焼け止めを塗るのがめんどくさい、という男性もいると思いますので、そんな男性にも使える、日焼け止め関連グッズを次の記事で詳しく紹介しています。
>>日焼けは男性もケアが必要!男でも恥ずかしくない日焼けグッズ7選
まとめ
日焼け止めは数値が高ければいいというものではなく、また、数値が高ければ1回塗っておしまい、ではないことがお分かり頂けたと思います。
日焼け止めの数値の意味を知り、シーンに合わせて正しく使うことで初めてその効果を得られます。
数値に合わせた正しい使い方で、効果を最大限に発揮できるようにしましょう。
こちらの記事も合わせてどうぞ ↓
>>日焼け止めの持続時間は?塗り直しは必要?分からない時はココを見る
>>日焼け止めの正しい塗り方を徹底紹介!正しい塗り方の順序や量はこれだ!