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「教えて下さい」の敬語【ビジネスで使うコツ】営業プロが伝授

 

上司から仕事を頼まれたけれど、ここがちょっと分からない。

う~ん、困った!教えてもらいたい。

 

そんな時、あなたはどのような言葉で上司に教えを乞いますか?

正しく敬語を使えているでしょうか?

 

いざという時のために恥をかかないよう、「教えてください」という敬語の使い方についてしっかり理解しておきたいものですね。

そこで今回は、営業経験10年以上の私が、「教えてください」の敬語表現を紹介します。

 

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基本の3つの敬語

ビジネスシーンで使える、基本の「教えてください」は次の3つです。

1.お教えください

2.ご指導ください

3.ご教授ください

では、それぞれについて詳しく紹介します。

 

お教えください

 

口頭でお願いするなら、「教えてください」の尊敬語は「お教えください」になります。

ただ、ここはより丁寧に、上品に教えて欲しいという気持ちを伝えるために、「お教えいただけませんか?」「お教えいただけないでしょうか?」という言い回しが適しています。

 

なかでもビジネスシーンでは、どのような場面でも使うことができ、1番応用の効くフレーズ、「お教えいただけませんか」が1番理想的といえます。

 

場面に応じて、「お教えいただけないでしょうか」という風に語尾を変えて使いましょう。

 

たとえば、次のように使います。

◆ 前回の資料で分からないところがあるので、お教えいただけませんか?

◆ この部分が理解できないので、お教えいただけないでしょうか?

◆ お客様のご住所が分からないため、お教えいただけないでしょうか?

 

他にも、次のようなバリエーションがあります。

・教えていただけますか

・お教え願えますか

・教えてくださいますか

・教えてはいただけないでしょうか

 

どれも、先輩から上司まで幅広く使える表現です。

 

うまく使うコツとして、語尾の「か」はアクセントを弱めにして発声しましょう。

「~か」や「~ですが」は、言い方によってはきつく聞こえてしまう可能性があります。

語尾の「か」をアクセントを弱く発声することで、より丁寧な印象を相手に与えます。

 

ご指導ください

 

「ご指導ください」になると、さらに丁寧な言い方になります。

ただ単に分からないことを教えて欲しいというよりも、人生の先輩としてもっとあなたに色々なことを教えて欲しいという、相手に対する尊敬の気持ちが込められている言葉になります。

 

そのため、上下関係がはっきりしている場合は、「お教えいただけませんか」より、この「ご指導下さい」の方が適しています。

 

たとえば、次のように使います。

◆ 営業のやり方をご指導いただけませんか

◆ この技術についてご指導ください

◆ 研修の運営方法についてご指導いただけませんか

 

これも、次のような丁寧な言い回しが可能です。

・ご指導いただけませんか

・ご指導下さいますか

 

口頭でももちろん使えますし、メールや手紙の文面の結びにも使えます。

「ご指導ください」で締めくくると「今後ともよろしくお願いします」という意味合いも込められます。

社内はもちろん、取引先など社外の方にも使えます。

 

ご教授ください

 

「ご教授ください」というと、「お教えいただけませんか」や「ご指導ください」よりも、専門的な内容について、ある程度長期的に教えて欲しい、という時に使うのが適しています。

 

もっとスキルや技術を向上させたい、という時に使えますから、ビジネスシーンで使うとすれば、自分の専門分野以外のことなのでぜひ教えを乞いたい、というニュアンスで使えるでしょう。

 

この敬語は読んで字のごとく「相手から教え授かる」という意味です。

相手から教わる内容が、ありがたいものという前提の敬語であるため、教えていただく内容が専門的なスキルや技術の場合にのみ使いましょう。

単に「この内容について教えて欲しい」というような場合には適しません。

 

たとえば、次のように使います。

◆ 経営方針をご教授いただけませんか

◆ コンサルタントの指導をご教授いただけないでしょうか

◆ 決算書の読み方をご教授ください

 

ただ、やや堅苦しい言い方になるので、相手や教えて欲しい内容によって使うかどうかを考えて使いましょう。

 

3つの敬語の「使いやすさ」は?

この基本の3つのパターンでは、次の順で使いやすくなっています。

1.お教えください

2.ご指導ください

3.ご教授ください

 

「お教えください」であれば内容に関わらず幅広く使えるので便利です。

バリエーションを色々覚えておくと良いでしょう。

 

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その他の言い方

 

他にも、教えてもらいたいというニュアンスの言葉がいくつかあるのでご紹介しますね。

 

ご教示ください

「ご教授ください」と混同されやすいのですが、ビジネスシーンではこちらの方が一般的な知識を乞う場合に適しています。

やり方、方法などをちょっと教えていただきたいのですが、というニュアンスで幅広く使えます。

口頭はもちろん、メールでも手紙でも使えます。

 

お知らせください

例えば会議の日程調整で都合の良い日時を聞きたい場合、「いつが良いか教えてください」ではなくて「ご都合をお知らせください」の方が丁寧でスマートですね。

 

相手やシーンに合わせて使い分ける

 

敬語を使う時に大事なのは、杓子定規な使い方ではなくて、相手に合わせて、また、そのシーンに適しているかどうかを考えて使い分けるということです。

 

社内での会議の席上なのか、商談の席でもそれが社内なのか社外なのか、どんなメンバーが集まっているのかによっても状況が違ってきます。

 

1対1で話す時であっても、堅苦しい言い回しが好きでない上司もいますし、そんな人を相手に何でもかんでも「ご教授ください」では逆に敬語を使えていないヤツだと思われてしまいます

 

敬語は「相手がどう感じるか」がポイント

気持ちが大切

正しい言葉遣いは当然なのですが、そこには「あなたに教えて欲しい」という気持ちが伴っていなくてはいけません

 

中途半端な、気持ちのこもらない敬語は、表面上は丁寧であっても相手に対する敬意のなさが伝わってしまいます

 

相手に好印象を持ってもらい、教えてあげたい、指導してあげたいと思ってもらえるような敬語の使い方を身につけたいものです。

 

相手に失礼な表現

ここで注意したいのは、こちらは敬意をもって接しているのに相手から失礼な奴だと思われてしまうことです。

 

注意したい表現は、語尾を「~ですが」で止める表現です。

語尾の「が」に強めのアクセントを付けると、半ば相手に喧嘩を売っているようなものです。

 

たとえば、次のような表現は相手に失礼です。

 

◆ 前回のお話でもう一度教えていただきたいのですが!

◆ お客様のお名前を教えていただきたいのですが!

 

「が」のアクセントは攻撃的に聞こえるため、弱めに発声しましょう

 

営業職10年以上の私の敬語を使うコツ【体験談】

 

かくいう私も、上司やお客様と接する機会は数多くあります。

敬語は正しく使わないといけない反面、人間関係を築く上で、わざと正しく使わない場合があります。

 

というのも、敬語は使えば使うほど、相手との心の距離は離れてしまうからです。

かといって、タメ口も許されません。

 

相手を敬う気持ちを伝えながら、敬語を外していく方法をお伝えします。

それは、話の最初と最後だけ、丁寧な敬語を使い、話の途中は少し砕けた敬語を使う、または丁寧語しか使わない、という方法です。

図で表現するとこうなります。

〈最初の挨拶〉

先日は大変お世話になりまして、誠にありがとうございます。

〈中間トーク〉

今日は本当に暑いですよね!

そういえば、前回お渡しした資料、読んでもらえましたでしょうか?

(中略)

〈最後の言葉〉

本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。

また資料ができ次第、お伺いさせていただきます。

 

 

相手の懐に飛び込み、仲良くなるにはどこかのタイミングで敬語を外していくことが必要です。

私はこの方法を営業研修で教わり、今でも実践しています。

 

ただ、この方法は相手との距離感を感じながら使わないと失敗しますので、使う際は要注意です。

 

まとめ

 

間違えずに使えていたでしょうか。

ちょっとした違いですが、日本語って難しいですね。

社会人たるもの、敬語をしっかり使えないと恥をかきますから、しっかり覚えましょう。

 

敬語はコミュニケーションの一つ。

相手に不快な思いをさせず、良い人間関係を作るための大事なスキルですから、そのシーンにふさわしい言葉を使いこなして、気持ちの良い仕事環境を作りたいですね。

 

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