これまで人生設計なんて考えたこともなかった、なんとなく進路を選んで、就職して、という人生を送ってきた人の方が多いと思います。
しかし、結婚、子どもの成長、介護などこれから起こるライフイベントを考えたら、全くの無計画では老後の資金難に陥る可能性もありますね。
そこで今回、人生設計を考える方法として、必ず押さえてきたい5つのポイントを紹介します。
今後どうやって生きていくか、その指針になれば幸いです。
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これからの人生設計を書き出してみる【ポイント1】
まず最初に、今思いつくことでいいので、ざっくりと今後の人生設計を実際に書き出してみましょう。
例えば、以下のように、これから起こりそうなライフイベントを書き出してみます。
◆ 結婚する
◆ 一人目の子どもが生まれる
◆ もう一人子どもが生まれる
◆ 家を買う
◆ 上の子が高校生になる
◆ 上の子が大学生に、下の子が高校生になる
◆ 会社を定年退職する
主に、大きなお金が出ていきそうなイベントを中心に考えていくといいでしょう。
ここはあくまでも今の時点で考えうる出来事なので、ここに転職や独立といった、自分の仕事の転換も入ってくるかもしれません。
また、「健康な会社員」を想定してありますが、途中で病気やケガ、会社の倒産といった、あまり嬉しくないイベントが入ってくる可能性もあります。
そういったことも加味していくのが人生設計の大事なところです。
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最終的な人生の目標を決める【ポイント2】
さて、そもそもなぜ人生設計を立てる必要があるのか、それは幸せな人生を歩んでいくためです。
自分なりの目標を立て、それを実現して幸せに生きていくためにある程度の計画が必要なのです。
そのためには、まずあなたが人生で成し遂げたいことや最終的にどのような人生だったら幸せだったと思えるか、ということも書き出してみてください。
定年後は悠々自適な暮らしをし、最期は家族に看取られて終わり。
そんな人生でもいいでしょうし、結婚はしないで徹底的にやりたいことを追及する、ということでもいいでしょう。
どんな目標でも構いません。
最終的な人生の目標を定めておきましょう。
やりたいこととやりたくないことを明確にする【ポイント3】
さて、その目標を実現するためには、様々な障害が立ちはだかります。
それを除いていくためにも、ここであなたがやりたいこととやりたくないことを明確にしておく必要があります。
やりたいこと
仕事やプライベートに関して、以下のように、あなたがやっていきたいことを書き出してみてください。
◆ 毎日家族と一緒に食事をする
◆ 週末は家族でどこかに出掛ける
◆ 友人との時間も大切にする
◆ 自分の会社を興して、それを大きくする
◆ フリーランスになって、自由に仕事をする
やりたくないこと
あなたがこれからの人生で絶対にやりたくないと思っていることを、以下のように書き出してみましょう。
◆ 長時間の残業
◆ 付き合いの飲み会、接待
◆ 愚痴ばかりこぼす上司の下で働く
◆ 夫婦喧嘩
◆ 社畜として生きること
それを人生設計に組み込んでいく
最初に立てた大まかな人生設計の中に、やりたいことを組み込んでいきましょう。
出来れば、実際にやっていることがイメージできるように、「理想の1日」なんていうものを書いてみるのもいいですね。
そんな1日を送れるような人生が、あなたの理想の人生です。
そしてそこには、やりたくないことが組み込まれないように、注意するポイントもチェックしていきます。
もしも今の会社に居続けることで、家族との時間が取れないような働き方が想定できる場合には、「転職」ということも想定できるようになりますよね。
やりたいこととやりたくないことを明確にした上で、あなたの理想の人生を組み立てていく。
それが人生設計の方法です。
人生を区切って計画を立てる【ポイント4】
大まかに人生設計を立てることが出来たら、それをザッと区切って中間目標も設定しておきましょう。
例えば、結婚から10年以内に家を買う計画があるなら、貯金がどのくらい必要か、それには毎月の収支の中からいくら貯金に回す必要があるかということが分かります。
40歳までに独立して起業したい、と思えば、今から40歳までに何をしなくてはいけないか、という計画が立てられますね。
もしくは、30歳、40歳、50歳という年齢の区切りにあわせて、そこまでにどうなっていたいか、ということを年頭に計画を立てる方法もあります。
いずれにしても、次のように3つくらいに分けて検討すると、現実的な計画が立てやすくなります。
1.数年後の近い将来
2.10~20年後の人生の中間地点
3.30~40年後の遠い将来
リスクを想定することが大事
順風満帆な人生が送れればいいのですが、なかなかそうはいきません。
余計な出費がかかるようなアクシデントは誰の人生にも起こりえます。
想定外の出来事に慌てないために、人生で起こりうるリスクについても出来る限り書き出して、対処法を考えておきましょう。
◆ 交通事故で2週間仕事を休むことになったら?
◆ がんになって2ヶ月仕事を休むことになったら?
◆ 配偶者とうまくいかなくなって、離婚も想定しなくてはいけなくなったら?
心配事の9割は実際に起こらないと言われますから、あまり深く考えすぎる必要はないのですが、それでもリスクが起きた時の不意の出費に耐えられるだけの経済力があるか、ということは非常に重要なことです。
ざっくり収支を計算する【ポイント5】
ここまでで、大まかな人生設計は立てられたのではないでしょうか。
生きていく上で切っても切り離せないのがお金の問題。
お金さえあれば幸せになれるわけではありませんが、お金はとても重要です。
特に、今は毎月給料が入ってくるからいいのですが、会社を辞めれば1円も入ってきません。
定年後はどうするか、もし途中で仕事を辞めるようになったらどうやって生活していくか、ということも考えるためには、これからの人生でいくらかかるのかということを頭に入れておく必要があります。
◆ 結婚資金(300~500万円)
◆ マイホーム購入の頭金(500~1000万円)
◆ 車の購入(100~200万円)
◆ 出産費用(40~60万円)
◆ 子ども一人当たりの教育費(800~1000万円)
など、ザッと考えただけでも、気が遠くなるようなお金がかかりますよね。
これに、自分の老後の生活費や、親の介護費用なども組み込んでいかなくてはいけません。
また、地震や火災で保険ではまかなえないほどの被害が出た場合など、想定外のお金がかかることも考慮して、余裕を持った資金計画を立てるために、毎月いくら稼いでいく必要があるのかということを考えてみましょう。
まとめ
人生設計を立てる意味は2つあります。
1つは資金に余裕を持って生きていくためです。
もう1つは、何となく生きて、「今まで何をしてきたんだろう」と思わないため。人生を充実させるためです。
幸せの定義は人によって違うと思いますが、お金も大事ですし、生きる目的も大事だと思います。
その両輪があってこそ、豊かな人生だといえるのではないでしょうか。
改めて、今後の人生についてじっくり考えてみませんか。
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