特に蕁麻疹などは出ていないのに、お腹だけがかゆくて仕方ない!と困ったことはありませんか。
お腹のかゆみにも色々原因があるので、それによって対処法も変わってきます。
まずは原因を特定することが必要でしょう。
お腹がかゆい時に考えられる原因についてまとめました。
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お腹がかゆい時に考えられる10の原因
お腹のかゆみにはこれだけの原因があります。
さて、あなたはどれに当てはまりそうでしょうか。
大人のあせも
あせもなんて子どもに出来るもの、と思っていませんか。
冬でも暖房がガンガンきいていて、汗をかきやすい今、大人でもあせもに悩んでいる人が多いのです。
あせもの原因は汗です。
正式名称を「汗疹(かんしん)」といい、汗で汗管(かんかん=汗が出る管)が詰まってしまうために、皮膚の内側に小さい水ぶくれが出来てしまいます。
お腹周りは常に服で覆われていて、汗が蒸発しにくい部位です。
特にベルト周りなどは出来やすいところです。
あまりにかきむしってしまうと炎症を起こしてしまうので、かき過ぎないように気をつけてください。
冷え性による肌の乾燥
男性で冷え性に悩んでいる人はそれほど多くないかもしれませんが、一時的にでも寒さで血行が悪くなると、それが元で肌のかゆみが出ることがあります。
血行が悪くなると酸素や栄養素が身体の隅々まで運ばれにくくなります。
当然、肌に必要な栄養素も足りなくなるので、肌の潤いが足りなくなり、肌のバリア機能が低下します。
そうすると外部からの刺激を受けやすくなるために、通常よりもかゆみを強く感じるようになるのです。
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アレルギー性の皮膚炎
アトピー性皮膚炎ではなくても、アレルギー反応が肌に出る場合があります。
例えば花粉症の方などは、花粉が飛び散る季節になると、鼻水や鼻づまりだけでなく、顔などあちこちがかゆくなったりしませんか?
これはアレルギーの症状が肌に起こっているためで、花粉以外にも、
・ ホコリ(ハウスダスト)
・ 卵
・ 小麦粉
・ 薬
など、様々なアレルゲンがあります。
アレルギー反応が肌に現れると、かゆみだけでなく
・ 赤み
・ 湿疹
なども出てくる場合が多いです。
かき過ぎてジクジクになってしまうこともあるので、気をつけて欲しい症状です。
金属アレルギー
お腹に金属なんか触れていないのに金属アレルギー?と思われるかもしれません。
金属アレルギーには2種類あり、直接金属が触れることで炎症を起こすものと、体内に金属が侵入することでアレルギーを起こすものがあります。
例えば、銀歯など歯科治療による金属アレルギーなどは、なかなか原因に気づきにくいもの。
まさか口に中の金属が溶け出して、血液を通して皮膚に炎症を起こしているなんて分かりませんよね。
しかし、肌が乾燥しているわけではないし、汗も大してかいていないのにお腹がかゆい場合、もしかしたら金属アレルギーなのかも知れません。
ダニ
きちんと掃除をしているつもりでも、人の住んでいる所にはダニがいるものです。
人を刺すのはツメダニ、イエダニなどやや大きめのダニです。
チリダニやコナダニなど、ホコリにいるダニは、直接人を刺すことはありませんが、アレルギーの原因になるので、やはりお腹のかゆみを引き起こす可能性があります。
ストレス
ストレスで肌がかゆくなるなんて思っていない人の方が多いのではないでしょうか。
しかし、ストレス性皮膚炎という症状があるくらい、ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、免疫力も低下し、肌のかゆみを感じやすくなってしまうのです。
ストレスが原因ですから、いくら保湿しても元を断たない限り、かゆみがおさまりません。
ビタミン不足
・ 元々アレルギー体質の人
・ ストレスがたまりがちな人
・ 乾燥肌の人
などは、意識してビタミンを摂らなくてはいけません。
不足した時に肌に影響が出るのは、
・ ビタミンA(βカロテン)
・ ビタミンB群
・ ビタミンE
などです。
これらのビタミンは、皮膚や粘膜を保護し、肌を健康に保つ働きがあります。
インスタント食品が多かったり、牛丼やカレーライスなど炭水化物ばかり食べているとどうしてもビタミン不足になります。
なるべくバランスの取れた食事をするように気をつけていきましょう。
皮膚瘙痒症
皮膚掻痒症は高齢者や妊婦さんに多い症状ですが、男性でも乾燥肌の人には起こりやすい症状です。
皮脂や汗が足りないために皮膚のバリア機能が低下してしまい、外部の刺激に弱くなっている状態。
知覚神経が刺激を受けやすくなってしまっているので、かゆみを感じやすくなります。
乾燥性皮膚炎
乾燥肌でかゆくなることもあると思うのですが、乾燥皮膚炎は皮脂欠乏性皮膚炎とも呼ばれ、乾燥が進んでしまっている状態です。
脇腹など乾燥しやすい場所に出ることが多く、湿疹や赤みを伴うこともおおいので、ただの乾燥肌じゃないなと思ったら乾燥性皮膚炎を疑ってみましょう。
内臓疾患
肝臓や腎臓の病気、糖尿病など内臓疾患が原因で肌にかゆみが現れることがあります。
それを「デルマドローム」といいます。
例えば肝臓が悪くなると肌が黄色くなる「黄疸(おうだん)」が出ますが、これも内臓の不調が肌に現れたものです。
同じように、内臓の病気が肌のかゆみとしてその症状が出てくることがあり、時にはよる眠れないほどの強いかゆみを感じることがあります。
かき過ぎ注意!
かゆみが強いと、思わずかきむしってしまうかもしれませんが、お腹は皮膚も柔らかいので、かきむしらないように注意してください。
肌が乾燥している時は、かき過ぎることで余計にかゆみが強くなってしまいます。
少し表面を冷やすとかゆみが落ち着きます。
かゆみを抑えつつ、早めに原因を特定することが大切です。
生活習慣を見直すか、病院へ
一口にお腹がかゆいといっても、これだけの原因があることが分かりました。
たいていは病気ではなく、生活習慣などに問題があることが多いもの。
自分のおなかのかゆみが何から来るものなのか考え、掃除をマメにしたり、食生活を見直すなどの対策が必要です。
それらに気をつけても治らない場合は、もしかしたら病気が隠れているのかもしれません。
その場合は、早めの受診をおすすめします。
まとめ
お腹は人には見えないところなので、かゆみがひどくてもなかなか人に相談しづらいところですね。
でも、放置していてもかゆみはおそらく止まりません。
肌の状態を改善するか、かゆみそのものの原因を断ち切らないと治らないでしょう。
まずは今回ご紹介したところから、お腹のかゆみの原因を考えてみましょう!
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