電動歯ブラシに口臭予防の効果はある?嘘と本当をハッキリさせます

 

口臭予防効果が高いものとして、とりわけ人気なのが「電動歯ブラシ」ですね!

しかし、「電動歯ブラシは手磨きよりも磨き残しが多く、口臭予防に効果はない」といった声も聞きます。

 

いったいどちらが正しいのでしょうか?

 

今回は、そういった疑問を持つ方に向けて、電動歯ブラシは本当に口臭予防になるのか?について紹介します。

 

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電動歯ブラシを使うと口臭予防になるのか?

 

電動歯ブラシを使うことで、口臭予防になるのでしょうか?

 

詳しく見ていきましょう!

 

電動歯ブラシは口臭予防になる!

 

結論として、電動歯ブラシは正しく使えば、口臭予防になります

 

ただ、気をつけないといけないのは、口臭にはいろいろな原因があるため、「電動歯ブラシを使えば口臭は必ず予防できる」というわけではありません

 

なぜ、電動歯ブラシは口臭予防になるの?

口臭の原因のひとつに、歯垢や歯石の付着があります。

 

歯垢、歯石とは

歯垢や歯石は悪臭の原因となります。

歯垢とは
〇歯の表面を爪でこすったときに出てくる白いネバネバしたものです。
〇これは、食べカスや歯の垢ではなく、細菌の塊です。
〇この歯垢は、磨き残しなどにより放置されると、2日間で歯石へと変わります。

歯石とは
〇歯石は歯磨きでは落とせず、歯医者で落としてもらうしかなくなります。
〇また、歯石を放置しておくと、悪臭だけでなく、歯周病の原因にもなります。

 

電動歯ブラシを使えば、この悪臭の元になる歯垢や歯石を効率良く落とせますので、この点については口臭予防になるといえます。

ちなみに、フィリップスの電動歯ブラシは、手磨きと比較して、歯垢除去力10倍というデータを発表しています。

 

私もフィリップス社の電動歯ブラシを使用していますが、確かに手磨きと比べて、歯磨きをした後の歯の表面は、ツルツルしており、しっかり磨けている感じがします。

 

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電動歯ブラシは手磨きよりも磨き残しが多い?

 

「電動歯ブラシは手磨きよりも磨き残しが多い」という声がありますが、これは完全な誤解です。

 

電動歯ブラシでも、手磨きでも、きちんと歯を磨くことが可能です。

 

では、なぜ「電動歯ブラシは手磨きよりも磨き残しが多い」という声があるのでしょうか?

 

この疑問について、ある歯科医師が実験データを発表してくれています。

 

ある歯科医師の実験

結論:電動歯ブラシでも手磨き同様、歯垢を落とせていた

実験方法:数名のスタッフより、電動歯ブラシと手磨きをした後、歯垢染色剤により歯垢を染め出し、磨き残しを比較する。

なぜ「電動歯ブラシは磨き残しが多い」と言われるのか?:これは、電動歯ブラシの歯垢除去力を過信している、または、正しい磨き方ができていない、ということが要因になっていると推察される。

というのも、同実験スタッフの中には、電動歯ブラシの方が磨き残しが多いスタッフがいたが、このスタッフも電動歯ブラシの使い方をきちんと理解した後は、手磨きと同様、電動歯ブラシでも歯垢を磨き落とせていた。

同スタッフは、電動歯ブラシは「磨くのが楽」という気持ちがあったため、磨き方が雑になっていたり、磨けていないのに磨いたつもりになっている、ということが実験により分かった。

また、手磨きは「きちんと磨かないといけない」という気持ちがあり、それが磨き方に現れ、結果として磨き残しが少なかった。

 

電動歯ブラシを使っているのに、口臭が気になる場合は?

口臭の原因は、歯垢や歯石だけではありません。

電動歯ブラシでは、歯垢や歯石の対策はできても、それ以外の口臭対策にはなりません。

まず、電動歯ブラシが正しく使えているのか再確認しましょう。

それでも口臭が気になる場合は、歯周病など、その他に原因があるかもしれません。

 

口臭が起きる原因を知ろう

それでは、さまざまな口臭の原因について、見ていきましょう。

 

口臭の原因は、大きく5つに分類できます。

 

口臭を改善するために、治療を要するものと、そうでないものがありますので、原因を明らかにし、正しい対策を打っていきましょう。

 

生理的要因

 

寝起きや空腹時、または緊張した時など、唾液が少なくなることで、口内の細菌が増え、口臭が発生します。

 

これは誰にでも起きる口臭であり、食事や歯磨きで口臭はかなり改善されるため、治療の必要は全くありません。

 

口臭の主な原因となっているものは、口腔内にいる「嫌気細菌」であると言われています。

 

嫌気細菌とは

この嫌気細菌は、食事の食べカスなどに含まれるタンパク質を主な食料としており、それを分解・摂取する時に、揮発性硫黄化合物(VSC)を分泌します。

 

このVSCから発生する悪臭が「口臭」となって口腔外へ出ていくわけです。

 

嫌気細菌が特に増殖しやすいのは歯ではなく、舌や口腔内の粘膜です。

 

食べ残しなどが集まって舌の上にできる汚れの「舌苔」は、細菌が繁殖するための温床となります。

 

高性能の電動歯ブラシを使う場合でも、歯のブラッシングだけではなく舌や歯茎を含む口の中全体を綺麗にするよう徹底しないと、口臭を予防する効果は上がらないと言えるでしょう。

 

飲食物・嗜好品による要因

ニンニクや玉ねぎ、納豆など、臭いの強いものを食べると、口臭がきつくなりますが、これも時間の経過とともに口臭は弱まるため、治療の必要は全くありません。

 

これは、口内や胃に臭いが付くというよりも、血液中に悪臭成分が取り込まれ、その悪臭成分が全身を巡り、肺から呼気として排出される際、口臭として臭いを発生させています。

 

そのため、歯磨きやマウスウォッシュなどでは即効性のある口臭対策となりません。

 

対策としては、2点あります。

この悪臭成分を抑える「牛乳」を食事の際に一緒に飲むこと。

また、運動で汗をかいて、血行を良くすることで悪臭成分を早く排出させることです。

 

病的要因

 

歯周病歯槽膿漏、あるいは虫歯などの疾患を発症している場合、炎症部からきつい臭いが発生することがあります。

こうしたケースでは、ブラッシングをしても口臭の症状が改善することはあまりありません

 

むしろ、炎症部や虫歯で空いた穴に雑菌が入り込み、そこで繁殖してさらに悪臭の原因となるVSCが発生する可能性が高くなります。

 

特に虫歯の部分は、超音波電動歯ブラシでも歯垢の除去が難しいとされています。

 

また、歯肉炎などで歯ぐきから出血がある場合も要注意です。

 

血液には嫌気細菌の大好物であるタンパク質が豊富に含まれており、短時間で爆発的に繁殖する可能性があります

 

そうしたケースでは、消毒効果のあるマウスウォッシュを活用して症状を抑えつつ、できるだけ早く歯科医師の診断を受けるようにしましょう。

 

ストレスによる要因

ストレスを感じることで、唾液の分泌が少なくなり、細菌が増殖するため、口臭が強くなります。

 

これも、ストレス解消により改善されるため、治療の必要はありません。

 

心理的要因

自分自身で口臭がすると思い込んでいるだけで、実際にはそれほど口臭はしていない場合もあります。

 

電動歯ブラシとは

 

電動歯ブラシとは、電動モーターが内蔵された歯ブラシの総称で、モーターによって発生した振動を毛先に伝えることによって歯垢を落とす、という機能があります。

 

一般的に、電動歯ブラシには「電動歯ブラシ」「音波振動歯ブラシ」「超音波振動歯ブラシ」の3種類があり、1分間当たりの振動数によって区別されています。

 

電動歯ブラシ

1分間当たりの振動数が5,000回未満のものは「電動歯ブラシ」として区分されています。

 

このタイプは1万円前後のものが多く購入しやすいというメリットがある一方、内蔵されているモーターの機能が短期間で低下するケースが多い、というデメリットもあります。

 

また、内蔵バッテリーではなく乾電池式が多いので、振動数が安定しにくく、実際にはブラッシング効果がそれほど高くない、ということもあるようです。

 

音波振動歯ブラシ

「音波振動歯ブラシ」は1分当たりの振動数が10,000回から30,000回程度のモデルを指しています。

 

バッテリーは内蔵されている事が多く、また振動数も安定している事から、歯垢を除去する機能がかなり高いと言えるでしょう。

 

ブラシが触れた部分の歯垢は、歯石になっていない限りほぼ確実に洗い落とすことができます。

 

ただし、歯と歯の間や歯周ポケットに入り込んでいる歯垢を落とすことはほとんどできません。

 

ですから、ブラシが届かない部分はデンタルフロスなどを使って綺麗にする必要があります。

 

超音波電動歯ブラシ

「超音波電動歯ブラシ」は、名前が示す通り超音波が発生するほどの高速振動をしています。

実際の振動数は200万ヘルツ前後とされています。

 

超音波電動歯ブラシの利点は、ブラシが触れている部分だけでなく、発生する超音波でブラシが届かない場所にある歯垢も落とすことができるという点です。

 

歯と歯の間にある小さな隙間や、歯と歯茎の間にある歯周ポケットなどに溜まっている歯垢も、超音波がきれいにかきだしてくれます。

 

ですから、実用性は非常に高いと言えるでしょう。

 

唯一の難点は、コストが高いことです。

 

超音波電動歯ブラシの一般的な相場は15,000円前後で、高機能モデルになると30,000円以上するものもあります。

 

また、交換用ブラシの値段も500円から800円前後が一般的です。

 

私の実体験

私は10年以上昔からフィリップスの超音波電動歯ブラシを使っています。

やはり、手磨きよりも楽に磨けますし、磨いた後は歯の表面がツルツルし、とても気持ちが良いです。

 

実際、3ヶ月に1回、歯医者に通い、歯石のクリーニングもしていますが、医師からは普段の歯磨きできちんと歯垢除去できている、と言われており、電動歯ブラシでもきちんと磨けている証拠になると思います。

 

ただ、難点としては、歯ブラシのブラシの部分を買い替える時、けっこうな費用になるため、お財布には優しくありません。

 

それ以外は、とても気に入っています。

 

まとめ

 

電動歯ブラシは口臭予防に効果があります。

 

電動歯ブラシは手磨きよりも磨き残しが多い、というのは誤解です。

これは、電動歯ブラシへの過信や、正しい使い方ができていないことが原因です。

 

電動歯ブラシについて、「電動歯ブラシ」「音波振動歯ブラシ」「超音波電動歯ブラシ」の違いを正しく理解し、正しい磨き方をすることで、口臭は予防していきましょう。

 

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