ビジネスでもプライベートでも、人に与える第一印象はとても大事です。
第一印象はその後の人間関係に大きな影響があるからです。
最初の印象が悪いとマイナスからのスタートとなりますから、もしかしたら「次」がないかも知れません。
そこで今回、メラビアンの法則を活用した「第一印象を良くする8つのコツ」を紹介します。
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メラビアンの法則
よく「人は見た目が9割」といいます。
話している内容よりも、服装や身振り手振り、声の大きさなどの方が相手に与える影響が大きいというものですが、これは本来のメラビアンの法則を正しく伝えられておらず、やや拡大解釈したものといえます。
メラビアンは、好意や反感を伝える時、送り手がどちらとも取れるメッセージを送った場合に、相手がどのように受け取るか、という実験をしました。
その結果、相手に伝わる要素は「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」の割合であるという法則が生まれたのです。
だから、どのようなコミュニケーションにおいても言語が7%しか伝わらないということではなく、非常に限定的な状況で行われた実験の結果なのです。
しかし、この法則は「好意を伝える」場合には使えるのですから、ビジネスシーンで相手に好意を持って接する時には大いに使えるということです。
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第一印象を良くする8つのコツ
人は最初の数秒で相手を判断するといわれています。
ビジネスの現場においても、第一印象で「話しやすそう」「感じがいい」と思ってもらえれば、その後の仕事もスムーズに運びます。
そのため、以下ではビジネスにおいて、メラビアンの法則を活用した第一印象を良くするコツを紹介します。
笑顔
会って最初に笑顔を見せるのはとても大事!
といっても、満面の笑みをたたえなくてもいいのです。
口角を少し上げる程度を心がけ、視線は自然な高さに保ちます。
口角は1mm上がるだけで印象が変わります。
自然な笑顔で接することで、相手はあなたに親近感や安心感を持つのです。
また、普段、表情があまり豊かではない方は、表情筋のトレーニングも効果的です。
表情筋がかたいと、ぎこちない笑顔になりますから、表情筋を鍛えてやわらかい自然な笑顔を心がけましょう。
清潔な身だしなみ
ビジネスマンとして常に清潔な身だしなみを心がけることは仕事の一つとも言えるでしょう。
身だしなみを整えるとは、高級なスーツを着ることではありません。
清潔感のあるさわやかな外見を整えることをいいます。
身だしなみチェック項目
◆ 髪はキレイに整っているか。寝癖はないか
◆ ひげの剃り残しはないか
◆ 爪は切ってあるか
◆ 靴は磨いてあるか
◆ 体臭は大丈夫か
◆ ネクタイは曲がっていないか
これらのことをきちんとチェックしてください。
締まった体型
メタボな体型は、見る人によっては「自己管理力がない」という風に見られてしまいます。
できるビジネスマンに見られるに越したことはありません。
普段から適正体重を心がけ、健康的な体型を維持しましょう。
視線を合わせて挨拶
初対面で挨拶をする時には、しっかり目を見るのがマナーです。
視線をそらして挨拶するのは失礼です。
目は口ほどのものを言うというのは本当ですから、「あなたにお会いできて嬉しいです」という気持ちを込めて、しっかり視線を合わせて挨拶してください。
きっと気持ちが伝わります。
このとき大事なのは、目に力を入れないこと。
目に力を入れて視線を合わせると相手をにらんでいるようになってしまうからです。
笑顔で挨拶できれば、きっと相手も笑顔になってくれると思いますよ。
良い姿勢
背筋がすっと伸びた良い姿勢は、見ている方も気持ちがいいものです。
逆に猫背でうつむきがちなど姿勢が悪いと暗い印象を与えてしまいます。
姿勢というのはなかなか自分では意識しづらいところなので、普段から鏡を見て良い姿勢の練習をしておくことをおすすめします。
また、姿勢は無意識に出てしまう習慣のひとつなので、仕事の時だけ意識するのではなく、私生活の時から意識して良い姿勢を心がけましょう。
普段、私生活で姿勢の悪い人が、仕事の時だけ姿勢を良くしようと思っても必ずボロが出てしまうものです。
適度な相づち
あなたの話を真剣に聞いています、ということを態度で示すには「そうですね」など適度な相づちや、うなづくなどの姿勢が必要です。
真剣に聞いていれば、時に質問を挟むなど、自然に出来るようになります。
相手がちゃんと話を聞いてくれている、と思えば話す方も気分が良くなり、あなたに対してよい印象を持ってくれるでしょう。
また、相手の話を聞くときにはメモをしながら聞くことがおススメです。
相手は話をきちんと聞いてくれているという安心感を感じてもらえます。
余計な仕草をしない
髪をいじる、脚を組む、爪をいじるなど、話を聞く以外の仕草が多いと、真剣に話を聞いていないととられてしまいます。
自分では気づきにくい癖かも知れませんので、仲の良い人や家族に教えてもらうといいですね。
話し方のスピード、トーンに気をつける
話し方が早すぎたり、声が高すぎたり低すぎるなど、相手のテンポやトーンと合わないと、「話しづらい」と思われてしまいます。
会話が始まったら出来るだけ相手のペースに合わせることです。
言葉遣い、敬語などについてももちろん気をつけてください。
難しいことを言おうとする必要はないのです。
失礼のないように、丁寧に話すことを心がけましょう。
人間、最初に大事なのは外見
人として、考え方など中身が大事なのは言うまでもありません。
しかしそれは、話してみて初めて分かること。
まずは、話してみないことには、その人の良さというのは分からないことが多いものです。
話してみよう、友達になってみようと思うかどうかは、外見が左右するのです。
「人は見た目じゃない」というのは間違いで、まずは見た目でいい印象を与えないことには、話してみようとも思われないのです。
その意味では、メラビアンの拡大解釈もあながち間違いとは言えません。
中身さえしっかりしていればと外見をないがしろにするのは、ビジネスマンとして損をすることはあっても得をすることはまずないでしょう。
とはいえ、見た目だけに頼るのはもちろん危険。
人はあなたの話し方や話す内容にだって注意を払っています。
総合的に見て、「感じがいい」と思ってもらうことが大事なのです。
まとめ
会って数秒でいい印象を持ってもらうには、外見はもちろん全身からにじみ出る雰囲気のようなものも大事な要素です。
身だしなみなど基本的なことを気をつけるとともに、常日頃から本を読んだり仕事に関する新しい情報を仕入れたり、学ぶ姿勢を怠らないこともあなたの魅力に磨きをかけることにつながるでしょう。
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