骨折をしてしまいギブスを装着していると、何かと日常生活が不便になりますよね。
お風呂もそのひとつだと思います。
そこで今回、ギブスが濡れないようにするにはどうすればいいのか、少しでも楽に入るような工夫はないのかなど、ギブスをしている時のお風呂の入り方について紹介します。
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ギブスを濡らさない、お風呂の入り方
まず大前提として、ギブスを濡らさないようにすること、これが一番大事です。
石膏のギブスは濡れてしまうと劣化しますし、ギブスの中に水が入ってしまうと中で蒸れて肌を傷めてしまうからです。
雑菌が増えて不衛生な状態になると大変ですから、ギブスは絶対に濡らしたくありません。
そのためにはしっかり防水してお風呂に入ることが大事です。
袋とテープで防水
破けにくい、厚手のビニール袋を用意しましょう。
スーパーのビニール袋ではすぐに破けてしまうので、ゴミ袋などしっかりしたビニール袋を使いましょう。
そしてビニールをかぶせるだけでは水が入ってしまいますので、ガムテープなどでしっかり巻いて、水が入らないようにしましょう。
ビニールをかぶせる時はギブスのギリギリではなく、ギブスの上10cmくらいまでしっかり覆って、その上でテープをグルグル巻きにします。
これでシャワーをかけても端から水が染み込むこともありません。
慣れないと装着するのに10~15分くらいかかると思いますが、毎日やっていると段々上手になります。
タオルをとラップ巻いておくとより完璧
万が一水が染み込んだ時のことを考慮して、ギブスの上にタオルを巻いてガムテープで一度巻き(ずれなければ輪ゴムでもOK)、その上からラップをグルグル巻きにします。
最後にビニール袋をかぶせると、より濡れにくくなります。
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ギブスをしている時のお風呂の便利グッズ
毎日ビニールを巻くのが面倒…という場合は、ギブス専用の防水カバーもあります。
これを使えば、毎日のビニール巻きに時間を取られることもありません。
ビニールに防水口がついているので、とても使いやすいのがポイント。
防水口の素材は伸縮性のあるシリコンで出来ているので、しっかりと肌に密着して水を通さないのです。
それでいて締め付け感や窮屈感がなく、痛みもないのでとても楽に使える便利グッズです。
当然縫い目もしっかり防水されているので、そこから水が入る心配もありません。
骨折の場所によっては自分一人でビニール袋をかぶせるのが大変な場合もありますが、専用カバーなら自分で装着できます。
また、繰り返し使うことが出来るので、もし数ヶ月ギブスを装着する必要があるなら、最初からこのカバーを買ってしまった方が楽かもしれません。
ビニール袋+ガムテープの費用と比べると多少高いですが、その分、高い防水効果も期待できます。何より、装着が楽というのがおすすめです。
サイズを間違えないで買うこと
大人用と子ども用を間違えることはないと思いますが、足と腕は半足・全足用と半腕・全腕用があります。
使う部位の長さや太さを考慮して、サイズが合っているかどうか確認してから購入するようにしましょう。
腕の骨折ならポリエチレンロング手袋でも
使い捨てのポリエチレンロング手袋というものがあります。
介護や医療の現場でも使われているもので、手を出し入れする口にはゴムが入っているので、取れにくくなっている優れもの。
腕の骨折で、このカバーが使えるくらいのギブスの太さなら、とても便利ですよ。
ギブスでお風呂に入る時に注意したいこと
しっかり防水したつもりでも、うっかり濡れてしまうこともあるでしょう。
そんなことのないようにしたいものですが、濡れてしまった時の応急処置なども知っておきましょう。
うっかり濡れてしまったら
すぐに乾かすことが大事なので、濡れた所を軽くタオルで拭いてから、ドライヤーを当てて乾かします。
ドライヤーの温度は低くして、風を送り込むように当てて乾かします。
かゆくてもかかない
お風呂に入って身体が温まると肌がかゆくなってくることがあります。
特にギブスの中はかゆくなりがち。
しかしその時に何か先の尖ったものを入れてかこうとしたり、無理やり指を入れてかこうとしてはいけません。
万が一かいたところに傷でも出来て化膿したら大変ですし、中に巻いてある綿がずれてしまってもよくありません。
もう我慢するしかないのですが、かゆくてもとにかくかかないように気をつけましょう。
出来れば湯船に入ろう
忙しい中で、しかも防水処置をしながら湯船に入るなんて面倒、シャワーですませようと思う人が多いと思いますが、血行を良くすることで回復が早くなると言われています。
早くギブスがとれるように、出来れば湯船にしっかりつかって血行を促進してきましょう!
まとめ
骨折はある日突然、誰にでも起こりうることです。
骨折がどんな場所であっても完治まではある程度の時間がかかるものですから、その間は何かと不便な思いをしますね。
お風呂は毎日のことなので、最初は面倒だと思うかもしれませんが、慣れてしまえば大丈夫です。
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