フリーランスというと「アルバイトとか定職を持たずに生活している人でしょ?」なんて言われてしまうことがありますが、フリーランスとフリーターは似て非なるもの。
自由に働いているという点では似ているかもしれませんが、少し違います。
今回は、フリーターとフリーランスの違いについて紹介します。
これからの日本は、フリーランスという働き方がもっと増えてくるかもしれません。
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ひと言でいうと何が違う?フリーランスとフリーター
フリーターもフリーランスも「自由に働く人」と思われがちですが、決定的な違いがあります。
それは、フリーランスは何らかのスキル、能力などがなければ続けていくことが難しいということ。
そして働く場所や時間も選びません。
自分の働き方次第で収入を上げることも可能です。
しかしフリーターは、いってみれば立場の弱い社員と同じ。
社員待遇はないのに、働く時間も場所も縛られています。
頑張ってもすぐに時給が上がることもありません。
次の章から、それぞれについて詳しく解説します。
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独立した一国一城の主、それがフリーランス
フリーランスとは会社などに雇用されることなく、個人で仕事を請け負い、報酬を得ている人のことです。
自分の技術やスキルを買ってくれる人と契約を結び、決められた期間までに成果物を納品するという形で仕事をするパターンが多くあります。
営業も自分でやらないといけませんし、誰とどんな契約をして仕事を請け負うかということもすべて自分の判断です。
いわば「自分」という会社の社長であるわけですね。
与えられた仕事をこなすだけではなく、自分がやりたい仕事を選ぶことも出来ますし、自分から仕事を作り出していく楽しみもあります。
どんな職種がある?
- イラストレーター
- ライター
- エンジニア
- カメラマン
など、デザイン系、IT系の仕事が多いですが、最近ではフリーで仕事をする編集者なんて人もいますし、ECサイトを立ち上げて、色々なものを販売するという仕事も増えています。
子供に人気のYou Tuberなどもフリーランスに入るかもしれないですね。
フリーランスのメリット、デメリット
フリーランスは何らかの技術やスキル、自分が得意とすることで独立していることが多いですから、仕事のやり方によっては会社員の何倍もの収入を得ることも可能です。
また、契約通りに決められたものを納品できれば問題ないので、いつどこで仕事をするかも自分の自由です。
デメリットとしては、「雇用」という形でどこかの組織に属しているわけではないので、収入が安定しづらいということがあげられます。
今年仕事が順調であっても、来年もそれが続く保障がないからです。
自分が働かなければ報酬はゼロになります。
また、労働基準法の適用外ですので、残業時間の上限もないですし、クライアントから不当な扱いを受けたとしても守ってくれる組織がありません。
フリーターはアルバイトやパートで働く人
フリーターとは「フリーランスアルバイター」の略語で、自由に働くという点ではフリーランスと似ていますが、「非正規雇用」という形で会社などの組織に属しています。
厚生労働省では、フリーターについて次のような定義を定めています。
年齢は、15~34歳
アルバイトまたはパートという呼称
無職の者はアルバイト、パートを希望している者
リンク厚生労働省 報道発表資料
フリーターのメリット、デメリット
アルバイトの場合は働く曜日や時間帯を選べるなど、自分のペースで働きたいという人にとっては自由に働けるということが最大のメリットだと思います。
たとえばミュージシャンを目指しているとか、アシスタントとしてカメラマンの修行を積んでいるとか、何か大きな夢を持っていて、その夢を叶えるための時間を確保したいがために、あえてフリーターという働き方を選ぶ人もいますね。
また、非正規ではありますが雇用関係がありますので、一定の条件を満たせば有給休暇が取得できたり、社会保険に加入するなど社員と同様の待遇を得られる場合もあります。
フリーターのデメリットは、収入が低いということでしょう。
社員と比べれば非常に低い時給で仕事をしなければならず、簡単な業務しか与えられないことも多いので、自分のスキルアップにはつながりにくいでしょう。
安い給料でこき使えると、正社員と同じような業務内容を与えるブラック企業もあります。
これからはフリーランスが増えていく時代
様々な技術革新によって、働き方や仕事の内容も多様化してきました。
今ある仕事の半分は10年後には無くなるとさえ言われていますね。
そんな中で、「会社員」として雇用されるだけが「働く」ということではない、という時代になってきています。
むしろ、会社に縛られず、自分の好きなように働くことが出来て、収入も増やせる、家族との時間も増やせるフリーランスという働き方はこれからどんどん増えていくでしょう。
自分の能力を磨き続け、自分で自分のことを決定できる人は、フリーランスという働き方に向いていると思います。
すでにアメリカでは3人に1人がフリーランスとして働いているといわれ、日本でも10人に1人がフリーランスになっているのだとか。
この傾向は今後も続いていくでしょう。
そんな中でフリーターはどうすればいいのか。
夢のためにあえてフリーターを選んでいる人は別として、もしも今の低報酬の状況を変えたいと思っているなら、フリーランスに転向できるように頑張ってみてはいかがでしょうか。
ある程度時間も自由になる働き方をしているのですから、その中で「フリーランス」になれるようなスキルアップをしていくとか、独立にむけての人脈作りをしてみるとか、フリーターでも出来ることは色々あるはずです。
フリーランスとフリーターの違い・まとめ
最近ではクラウドソーシングなども充実してきており、人脈のないフリーランスでも仕事を獲得しやすい状況が整ってきています。
安定だけを求めずに、やりたい仕事をやる、自分が本当に理想とする生き方をしたいという人にはフリーランスという働き方はとても向いていると思います。
もしかしたら10年後は、「まだ会社員やってるの?」なんて時代が来るかもしれないですね。
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