ビジネスパーソンにとって、「不安」や「焦り」を感じることは、日常茶飯事ではないでしょうか。
- 営業の売り上げノルマ
- 書類の作成の納期
- 取引先や上司に対するプレゼンテーションの準備
- お客様からのクレーム
- 若手の育成
やらなければいけないことは多々ありますが、クリアしなければならないハードルが大きければ大きいほど、不安や焦りも大きくなっていくはずです。
また、同僚や後輩の成功や昇進を見て、不安や焦りを感じることもあるかもしれません。
今回は、そんな不安や焦りを感じている時に、心が楽になる方法についてお伝えしていきます。
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不安や焦りと、どう向き合うべきなのか
不安や焦りといった感情は誰にでも湧き上がる感情です。
私達はそれらの感情とどう向き合うべきなのでしょうか。
見えない恐怖が不安や焦りを大きくする
「こんな目標を自分は本当に達成できるのだろうか?」
「今の自分じゃダメだ。もっと成長しなくちゃ周囲に抜かれていく」
「いったい将来はどうなってしまうのだろう?」
まだ現実化していない未来にばかり捉われていると、人はどんどん不安になっていきます。
自分で自分を追い込んでいくことになるのです。
そうなると、見えない恐怖は想像によってますます巨大になっていくでしょう。
同時にネガティブな言動が多くなり、不安や焦りを周囲にまき散らすようになって悪影響を及ぼしてしまいます。
イギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチルは、「恐れは逃げると倍になるが、立ち向かえば半分になる」という言葉を残しています。
未来のことばかり考えて不安がるよりも、今を見つめ、今できることに全力を尽くし、立ち向かうことが大切ですね。
不安や焦りを「リフレ―ミング」してみよう
不安や焦りを感じることはネガティブに取られがちですが、適度な不安や焦りは必要です。
不安や焦りを感じる時は、物事を反対側から見て、考えてみましょう。
このように視点を変えることを「リフレ―ミング」と呼びます。
不安を感じるということは、「警戒心が強い」からです。
また、「想像力も豊か」ですね。
自分が不安を感じていると思ったら、「そうか、自分は警戒心が強いからだ」と前向きに受け止め、その長所を上手に生かして前に進むことを考えましょう。
物事を慎重に運び、成功に導くには警戒心は必要不可欠です。
不安を感じる力があるということは、挑戦を成功させる要素を持っているということです。
不安を感じる自分を否定する必要はありません。
リフレ―ミングを使って、前向きに受け止めてあげてください。
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不安や焦りを解消する方法
不安や焦りといったマイナスの感情がある時、人は冷静な判断が出来なくなるものです。
そんな時に不安を解消し、心をスッキリさせる方法として「マインドフルネス」という手法があります。
マインドフルネスとは?
人間の脳は体重の2%ほどしかありませんが、消費するエネルギーは、全体の20%ほどになります。
脳はそれだけ活動をしています。
あなたが眠っている間も、情報の整理などを行っているぐらいです。
働いている間だけではなく、食事をしている時も、休憩している時も、脳はせわしなく色々なことを考えています。
そのため、なるべく考えないようにしようと思っても、いつの間にか不安なことや、焦りを感じてしまいます。
そんな状態から脳や心を解放することを「マインドフルネス」と呼びます。
マインドフルネスによって、ストレスを軽減し、集中力を高めることができます。
このマインドフルネスの重要なポイントは「今に集中すること」です。
今だけに集中することで、未来への不安から脳も心も解放します。
このマインドフルネスには、次のようなメリットがあります。
マインドフルネスのメリット
ストレスに対する過剰な反応を抑えることができる
免疫力が向上する
想像力や直観力、注意力、認識力が高まる
脳の疲れを取る
優先順位が明確になる
自分をコントロールできるようになる
カロリー摂取を抑えてダイエット効果もある
マインドフルネスの効果は絶大です。
マインドフルネス瞑想
手ごろにできるマインドフルネスが、「マインドフルネス瞑想」です。
アップルの創設者であるスティーブン・ジョブズが日課にしていたことで有名ですね。
現在、アメリカではアメリカ海軍や国防省が採り入れていますし、ヤフーやグーグル、フェイスブック、インテルなどの有名大企業でも研修の一環としているほど広く浸透してきました。
それだけ多くの人が不安や焦りの対処法を必要としているということです。
瞑想のやり方はいろいろありますが、特に長くする必要はありません。
5分ほどでも毎日の日課にすれば、十分に効果が期待できます。
参考までにマインドフルネス瞑想のやり方を紹介します。
- 姿勢を正して座ります
- 深呼吸を1~2回、繰り返します
- 目を閉じて、自分の呼吸や、体の動きといった「感覚」に集中します(余計なことは考えないようにします)
- 腹式呼吸で(4秒かけて)鼻から吸い、(7秒)止めて、(8秒かけて)口から吐きます
- この呼吸法を5分~20分繰り返します
マインドフルネス瞑想をするコツは、「自分の呼吸に集中すること」です。
呼吸の動作は、4秒、7秒、8秒が基本ですので、息を吸う時間よりも、吐く時間の方が長くなります。
こうしてマインドフルネス瞑想をすることで、あなたは「今に集中する」ことができるようになります。
継続は力なりといいますが、マインドフルネス瞑想も同様です。
長く続けていくことが効果を出すうえで大切になります。
不安や焦りの対処法・まとめ
不安や焦りは誰でも感じるものですから、それを感じる自分を責める必要はありません。
前向きに受け止める思考や、今に集中することで、不安や焦りを軽減することはできるのです。
不安や焦りに押しつぶされることなく、上手く付き合っていき、自分のパフォーマンスを発揮できるようにしていきましょう。
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