新入社員の頃は、多くの人が緊張と不安を感じて過ごしたのではないでしょうか。
それは、「仕事を覚えられるかどうか」よりも「職場の雰囲気になじむことができるのかどうか」、「諸先輩と良好な人間関係が築けるのかどうか」の方が心配だったかもしれません。
明るく気さくな先輩もいれば、ストイックでいつも真面目な先輩もいます。
新人に理解を示してくれる先輩もいれば、すぐに叱りつけてくる先輩だっています。
会社はいろいろな人たちによって構成されているのです。
そんな先輩方に可愛がってもらえるのであれば気持ちも楽ですが、逆にまったく相手にされないと精神的に追い詰められてしまう危険性があります。
今回はなかなか先輩が話しかけてくれない時の新人の対処法についてお伝えしていきます。
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問題は自分にある
先輩が話しかけてくれない時にどうすればいいのか、基本的な2つの考え方を紹介します。
人間関係を良くするためにはまず自分を変える
まず、「問題の源泉は自分にある」と考えるのが、社会人にとっては重要です。
中には「会社が悪い」、「先輩が悪い」と周囲や環境のせいにしている人もいますが、そう考えてしまうと状況は良くなりません。
なぜなら、他人の行動はそう簡単には変えられないからです。
しかし、自分の行動は変えられます。
「自分が変えられるのは自分だけ」です。
だからこそ、何か問題が起こった際には、自分が源泉だと考えていきましょう。
そうすれば対応策が必ず見つかります。
なぜ先輩が話しかけてくれないのか?
それでは、なぜ先輩はあなたに話しかけてくれないのでしょうか?
箇条書きで構いませんので、思い当たることをすべて書き出してみましょう。
何かの出来事が引き金になっているかもしれません。
仕事上のミスなら新人にとっては当たり前のことです。
問題はその時のあなたの反応かもしれません。
失敗した後で「どんな行動をとったのか」、「どんなことを言ったのか」、「どんな表情をしたのか」思い出してみましょう。
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先輩に好感を持たれる新人の言動
先輩に好かれるためのポイントは次のとおりです。
できることにしっかりと取り組む
会社や先輩方が、新人に対していきなり素晴らしい成果を出すことなど期待していません。
求めているのは、「できることにしっかりと取り組む」という姿勢です。
最も重要なのは「挨拶」でしょう。
元気に明るく挨拶することは、やろうと思えばできることです。
経年が長くなると挨拶は雑になりがちです。
そんな中で新人が一生懸命挨拶をしている姿を見ると、先輩方は初心に戻ることの重要性に気付きます。
そういったできることに一生懸命取り組む姿勢は、「コピーをとる」ことでも、「出勤時間を守る」ことでも、先輩のアドバイスを聞きながら「メモをとる」ことでも表現することができます。
仕事のスキルでは経験豊富な先輩方には到底及びません。
だからといって、すべてにおいて劣っているわけではないのです。
たとえ失敗を繰り返すことになっても、「できることに一生懸命取り組むという姿勢では負けないようにしていく」ことで、先輩方は認めてくれるようになり、話しかけてくれるようになります。
報・連・相を徹底してザイオンス効果を高める
挨拶と同じくらい重要になるのが、「報告・連絡・相談」です。
叱られたくないから失敗したことを隠して報告しないようだと、先輩方はいつまでも信用してくれないでしょう。
「良い報告も悪い報告もくどいぐらいする」意識で取り組みましょう。
報・連・相が徹底できれば、自然と先輩方とのコミュニケーションの機会は増えます。
アメリカの心理学者であるロバート・ザイオンスは、接点回数が増えることで人の好感度は増していくと述べています。
これが「ザイオンス効果」です。
もちろん仕事以外のプライベートの話でも接点回数は増やすことが可能ですが、仕事での報・連・相が中途半端な状態でそれをやると、逆に嫌悪されて距離を置かれることになるかもしれませんので注意してください。
最近は後輩を積極的に飲みに誘う先輩も少なくなってきたそうで、新人の方が戸惑っているようです。
先輩方としては、友達感覚で話かけてくる新人が多くなっていることに違和感を覚えています。
仕事以外でのお付き合いも交流を深めるのには必要でしょうが、新人としてまず考えるべきは、職場でできることにしっかり取り組み、先輩方に信用してもらえるようになることでしょう。
職場で先輩が話しかけてくれない時の対処法・まとめ
できることにしっかり取り組んでいないのであれば、先輩方のあなたへの接し方が冷たくなっても仕方がありません。
自分の言動を振り返ってみましょう。
手を抜いていることはありませんか?そこを改善することが、先輩から話しかけてもらえるようになる突破口でしょう。
何かのせいにして悪口を言ったり、愚痴をこぼしたりしている間は、状況は良くならないということを忘れずに、まずは自分を変えることをしていきましょう。
それが今後の社会人としての成長にも必ず繋がっていきます。
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