相手に好意は持っていても、それが「好き」なのか「愛」なのかといえば、はっきりわからないという人はとても多いものです。
社会人になると、交際する異性との関係は、ただの恋愛なのか、それとも結婚を意識した交際なのか、真剣に考えなければいけません。
自分の気持ちと正直に向き合うためにも、できれば自分の気持ちを客観的に把握したいものですよね。
そこで今回、「好き」と「愛」の4つの違いについて詳しく紹介します。
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「好き」と「愛」の4つの違いとは?
あなたが相手に対して感じている好意は「好き」なのでしょうか?「愛」なのでしょうか?
両者の違いを、4つの観点から見ていきましょう。
「自分のため」か、「相手のため」か
「好き」と「愛」の1つめの違いは、好意の目的です。
何かをしてあげたいとか、して欲しいという好意の目的が、最終的に「自分のため」なのか、「相手のため」なのかという違いです。
自分の欲求を満たすための好意は「好き」であり、相手のメリットを考えて相手のために何かをする好意は「愛」だと言えます。
見返りを求めるのが「好き」という感情で、見返りを求めないのが「愛」と表現する人もいます。
また、ギブ・アンド・テイクが「好き」という感情で、ギブ・アンド・ギブが「愛」と表現する人もいますね。
恋愛経験を積めば、そうした感情の違いを理解することもできるようになります。
もしも結婚を意識する年齢で異性とお付き合いをするなら、この点をよく考えながら将来を考えると良いでしょう。
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信頼関係があるかないか
「好き」と「愛」の2つめの違いは、信頼関係です。
例えばお付き合いしている恋人が「金曜日の夜は友人と食事に行くから遅くなる」とデートをキャンセルしたとしましょう。
ここで、「もしかしたら嘘をついて別の異性とデートをするのではないか?」と疑ってしまう人は、相手のことを信頼していない証拠です。
相手の言動を疑うことなく信頼できるのが「愛」ですね。
もちろん、信頼関係は一朝一夕で築けるものではありません。
一度、相手からの信頼を裏切ってしまった場合、失った信頼を取り戻すことは容易ではありません。
しかし、そうした信頼関係の上に成り立っているのが「愛」なのです。
結婚生活においては、相手の行動を一つ一つ疑うと疲れてしまいますから、信頼関係が必要不可欠ですよね。
恋人なら相手の不審な行動を察知して別れるという選択肢がありますが、結婚してしまうとそう簡単に離婚というわけにはいきません。
結婚する前に信頼関係を築ける相手を見つけることが大切なのです。
感情が不安定か、安定しているか
「好き」と「愛」の3つめの違いは、相手に対する感情の安定です。
相手の言動に一喜一憂して、相手のことが大好き!や大嫌い!というように、感情が大きく起伏し不安定になっていれば、その気持ちは愛とは言えません。
相手の言動に腹がたったり嬉しい時はあっても、一貫して相手への気持ちが安定しているのが愛です。
感情に起伏が生じてしまうのは、相手に対する期待値が高いことの裏返しともいえますね。
相手に何かを期待するから、期待外れだった時にはガッカリするわけです。
しかし、相手をありのまま受け入れていれば、ガッカリしてもそれが感情の起伏につながることはないでしょう。
許せるかどうか
「好き」と「愛」の違いの中でも決定的な4つめの違いは、相手の過ちを許すことができるかどうかです。
過ちと言っても大小さまざまで、時間にルーズで約束の時間を全く守れない人、お金にだらしない人、異性にだらしない人など、人によって様々です。
そうした過ちを無条件に受け入れるのではなく、本人が反省して改善しようと努力している姿を許して受け入れることができるかどうか、という点がポイントとなります。
ただ相手のことが好きという気持ちの段階では、そうした相手の問題点にぶつかると、好きという気持ち自体が冷めてしまうかもしれません。
それに、何回も許していても一向に改善しない相手の態度にイライラして、愛が冷めてしまうこともあるかもしれませんよね。
相手のことを許せるかどうかは、相手に対する究極の愛にもつながるのです。
自分とは異なる環境で生まれ育った他人と、他人よりも近い関係になるためには、良いことばかりではありません。
時には自分の常識では考えられない言動に直面するかもしれませんし、自分と相手との大きな違いに戸惑ってしまうこともあるでしょう。
そんな時にも広い心で受け入れられるかどうかによって、その先の二人の関係が決まります。
友人としての「好意」と、異性としての「恋愛」の違いとは?
「好き」という感情にも、友人として好きな「好意」と、異性として好きな「恋愛」の感情があります。
この好意と恋愛の違いについて、アメリカの心理学者ジック・ルービンが詳しく分析していますので紹介します。
ルービンの好意尺度・恋愛尺度
ルービンは「好意」と「恋愛」は次にあげる2つの尺度で分けることができる、と論文に発表しています。
相手のことは好きだけど、これは友人としての好意なのか、異性としての恋愛なのか、どちらが分からない時は、下のテストをしてみましょう。
好意尺度がたくさん当てはまり、恋愛尺度はあまり当てはまらない場合、相手への好きという感情は、友人としての好きである「好意」になります。
好意尺度も恋愛尺度も、両方ともたくさん当てはまる場合、相手への好きという感情は、異性としての好きである「恋愛」になります。
カッコ「 」の中には、あなたが好きな人の名前を当てはめてください。
好意尺度
◆ 「 」さんと私は、お互いにとてもよく似ていると思う。
◆ 私は「 」さんのような人物になりたいと思う。
◆ 「 」さんは、責任ある仕事に推薦できる人物だと思う。
◆ 私は「 」さんを、とても適応力のある人物だと思う。
◆ 「 」さんは私の知り合いの中で最も好ましい人物だと思う。
◆ 私は「 」さんと一緒にいる時、「(同左)」さんとほとんど同じ気分になる
恋愛尺度
◆ 「 」さんと一緒にいると、相手の顔を見つけていることが多い。
◆ 「 」さんのためなら、ほとんど何でもしてあげるつもりだ。
◆ もし「 」さんが元気がなさそうだったら、私は真っ先に励ましてあげたい。
◆ 私は一人でいると、いつも「 」さんに会いたいと思う。
◆ 「 」さんと一緒にいられないならば、私はひどく寂しくなる。
まとめ
「好き」と「愛」の違いは、下記の4つでした。
1.自分のためか、相手のためか
2.信頼関係があるかないか
3.感情が不安定か、安定しているか
4.相手を許すことができるか
このような違いを踏まえて、あなたの相手に対する気持ちを振り返ってみましょう。
今回、紹介したルービンの心理テストで確認することもおススメです。
自分の気持ちは「好き」なのか「愛」なのか、正直に向き合い、悔いのない選択肢を選びましょう。
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