稲盛和夫氏といえば、言わずと知れた日本を代表する経営者です。
私はこの稲盛和夫さんの本や講演音声、動画を徹底的に学び、20年間実践したところ、一企業の平社員から社長になることができました。
今回、そんな稲盛和夫マニアの私が、特におススメする9つの名言を紹介します。
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人生の目的は「魂を磨くこと」にある
「私たち人間が生きている意味、人生の目的はどこにあるのでしょうか。
もっとも根源的といえるその問いかけに、やはり私は真正面から、それは心を高めること、魂を磨くことにあると答えたいのです。」
「昨日よりましな今日であろう、今日よりよき明日であろうと、日々誠実に務める。その弛まぬ作業、地道な営為、つつましき求道に、私たちが生きる目的や価値が確かに存在しているのではないでしょうか。」
出典:稲盛和夫「生き方」サンマーク出版 2004年
私たちが生きる目的は、お金持ちになることや成功者になることではありません。
限りあるこの人生で、少しでも心を磨き、善い人間になるために生きているのです。
それなのに、私たちは毎日を淡々と過ごすあまり、日々何のために生きているのかを忘れがちです。
生きる目的など意識しなくても、何も困らず生きていけるのです。
しかし、人生のいつかどこかで、自分は何のために生きているのだろうと考える時がやってきます。
無意味に時間が過ぎていくことほど、さみしいものはありません。
人生は何をするか(行動)より、何のためにするか(目的)が大切です。
生きる目的の定まっていない人は、次の基準でのみ行動していないでしょうか。
◆ 損得勘定・・・損か得か
◆ 快不快・・・快適か不快か
◆ 経済合理性・・・どれが1番儲かるか
いかに楽をして楽しく生きるかよりも、価値のある人生があるはずです。
あなたは、何のために生きていますか。
すべてわが心の反映である
「人生は心に描いたとおりになる、強く思ったことが現象となって現れてくる。
まずはこの『宇宙の法則』をしっかりと心に刻みつけてほしいのです。」
「すなわち、良い思いを描く人にはよい人生が開けてくる。
悪い思いをもっていれば人生はうまくいかなくなる。
そのような法則がこの宇宙には働いているのです。」
出典:稲盛和夫「生き方」サンマーク出版 2004年
稲盛和夫氏は、「すべての事象はわが心の反映である」と述べています。
これはオカルト的な話ではありません。
松下幸之助といった数々の成功者たちが同じようなことを述べています。
もっと正確に書くならば、あなたの人生で起きる現象は元々、良いも悪いもありません。
あなたがその出来事が良いか悪いかを自分の価値観に照らし合わせて、心で決めているのです。
だからこそ、あなたは心を高めていかなければいけないのです。
心を高めることで、あなたの人生に起きる出来事を不幸や苦労の出来事としてではなく、成長の糧や感謝の種として受け入れることができるようになります。
つまり、心を高めることで、あなたに起きる出来事は変わりませんが、出来事の受け取り方が変わるのです。
この出来事をすべてプラスに受け取るか、マイナスに受け取るかで、当然、人生は変わってくるはずです。
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人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
この「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」は、稲盛和夫氏の「成功のための方程式」です。
人生や仕事の結果は、「考え方」「熱意」「能力」の3つの要素で決まります。
このことに関しては、下の記事で特別に詳しく紹介しておりますので、下記リンクをご参照ください。
強烈な願望を抱く
漠然と「そうできればいいな」と思う生半可なレベルではなく、強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中そのことを思いつづけ、考え抜く。
頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして切れば血の代わりに「思い」が流れる。
それほどまでにひたむきに、強く一筋に思うこと。
そのことが物事を成就させる原動力となるのです。
出典:稲盛和夫「行き方」サンマーク出版 2004年
稲盛氏の「思い」に対する強さ、これこそが京セラという会社を作り上げた原動力ではないかと思います。
「思い」に関する名言が他にもたくさんあることからもそれが分かります。
ただ思い描くだけではダメ。
思いはスタートでありゴールでもある。
並みの思いではダメで、凄まじい思いで、ひたむきに思い続けることが大事だといっています。
1日中そのことだけを考えてしまうくらいの強い思いが自分の人生を作っていきます。
もしもまだ自分のやりたいことや夢が叶っていないなら、それは「思い」が足りないのかもしれません。
「見える」まで考える
すみずみまで明瞭にイメージできたことは間違いなく成就するのです。
すなわち見えるものはできるし、見えないものはできない。
したがって、こうありたいと願ったなら、あとはすさまじいばかりの強さでその思いを凝縮して強烈な願望へと高め、成功のイメージが克明に目の前に「見える」ところまでもっていくことが大切になってきます。
出典:稲盛和夫「行き方」サンマーク出版 2004年
これは成功者の方がよく言われることですが、具体的にイメージできないことは実現しない、夢を叶えたかったら細部まで細かく具体的に想像することが大事ということです。
ここにも「思い」の強さの大切さが出てきます。
例えば作家になりたいという夢があったとしたら、作家としてどのような本を書き、どんな執筆生活を送るのかということを、まさに今やっているかのようにイメージし続けることが大切なのです。
自分の可能性を信じること
「いっけん無理だと思える高い目標にもひるまず情熱を傾け、ひたむきな努力研鑽を惜しまない。
そのことが私たちの能力を、自分自身もびっくりするほど伸長させる。」
「ですから、出来ないことがあったとしても、それはいまの自分にできないだけであって、将来の自分になら可能であると未来進行形で考えることが大切です」
出典:稲盛和夫「行き方」サンマーク出版 2004年
夢が叶わない理由の一つとして、諦めてしまうということがありますね。
でも、自分の可能性を信じてあげられるのは自分だけです。
周りの人になんといわれようと、結果がなかなか出なくても、本当にやりたいことがあるのなら、絶対にできると信じて行動すべきです。
その自分を信じる力が、まだ眠っている力を開花させてくれるのです。
足るを知る
「これからの日本と日本人が生き方の根に据えるべき哲学をひと言でいうなら、『足るを知る』ということであろうと思います。
また、その知足の心がもたらす、感謝と謙虚さをベースにした、他人を思いやる利他の行いであろうと思います。」
「ただし、知足の生き方とは、けっして現状に満足して、何の新しい試みもなされなかったり、停滞感や虚脱感に満ちた老成したような生き方のことではありません。
出典:稲盛和夫「行き方」サンマーク出版 2004年
人は無い物ねだりで、不足していることばかりに目を向けがちです。
ところがよく考えてみると、実際にはとても豊かに暮らせていたり、人間関係にも恵まれていることに気づくでしょう。
お金がたくさんあることが豊かなのではなく、どういった心持ちで生きているかということが本当の豊かさです。
考えてみれば、自分が今ここに存在している、生きていられる、そのこと自体が何よりの幸せであるはずです。
そのことに気づいたら、不満ばかりを持つのではなく、色々なことに感謝しながら生きていけるようになると思います。
「人間として正しいかどうか」で判断する
「人間として正しいか正しくないか、よいことか悪いことか、やっていいことかいけないことか。そういう人間を律する道徳や倫理を、そのまま経営の指針や判断基準にしよう。」
「人生も経営も、同じ原理や原則に則して行われるべきだし、また、その原理原則に従ったものであれば、大きな間違いはしなくてすむだろう。そうシンプルに考えたのです。」
出典:稲盛和夫「行き方」サンマーク出版 2004年
どんな仕事をしていても、雇われる側でも雇う側だとしても、色々な判断で迷うことが出てくると思います。
そんな時に基準にしたいのは「人間として正しいかどうか」という考え方です。
どんな立場であったとしても、最後に必要になるのはビジネススキルや頭の良さなどではなく、倫理観や道徳観だということなんですね。
特に人の上に立つには、このぶれない姿勢が必要でしょう。
だからこそ、人がついてくるんです。
一本芯の通った生き方をしている人は本当に素敵です。
因果応報の法則の方が運命よりも強い
「大事なのは、因果応報の法則のほうが運命よりも若干強いということです。」
「善きことを思い、善きことを行うことによって、運命の流れを善き方向に変えることができる。
人間は運命に支配される一方で、自らの善思善行によって、運命を変えていける存在でもあるのです。」
出典:稲盛和夫「行き方」サンマーク出版 2004年
自ら人生を切り開いてきた稲盛氏だからこその、重みのある言葉です。
人には当然、生まれながらにして貧しい家庭に育ったり、身体に生まれ持った障害があったりと、自分の努力ではどうしようもない運命があります。
しかし稲盛和夫氏は、この運命の力よりも、善きことを思い、善き行動をすれば善き結果が生ずるという因果応報の法則の方が強いといいます。
つまり、どんなに不幸な境遇も、自分の努力次第で幸福な境遇に変えていけるということです。
もしも今、私ってついてない、ひどい星の下に生まれたと自分の運命を嘆いている人がいたら、それは思い不足、努力不足なだけかもしれません。
運命を嘆くよりも善行を積み重ねることで人生を変えていけるなら、どんなことが起きても希望が持てると思いませんか。
運命は自分の手で変えていけるということですから。
まとめ
稲盛氏の名言を見ていると、どんな人でもより良く生きられるかどうかは、その人の考え方や生きる姿勢次第だと思えます。
自分の人生がうまくいかないのは家庭のせい、社会のせいではなく、すべては自分次第だということです。
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