仕事をいくら教えても同じミスばかりしたり、約束したことをすぐに忘れてしまったり、何でも忘れやすい人がいますね。
忘れっぽい人にはいくつか共通した特徴があります。
その特徴さえ掴んでおけば、忘れっぽさを治していくことだって可能です。
そこで今回、忘れやすい人の特徴と、忘れないための8つの工夫を紹介します。
自分もそうかもしれないと不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
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大人なのに忘れっぽい人の7つの特徴
本人に悪気はないのですが、仕事上のミスが重なるとちょっと困りもの。
そんな忘れやすい人にはこのような特徴があります。
人の話を聞いていない
忘れっぽい人は、そもそも人の話を最後まで聞いていなかったり、上の空で聞いているので、要点をしっかり押さえられていません。
それで、何度も同じことを聞き返したり、話がきちんと理解できていないために言われたことを言われた通りに出来なかったりするのです。
物事を深く考えない、楽観的
ミスをした時の影響をあまり真剣に考えていない、という楽観的な性格の人が多いようです。
よく言えばおおらかなのですが、深刻に考えないために、また同じミスを繰り返します。
整理整頓が苦手
大事なものでもそこらにポンと置いてしまい、どこに置いたのかを忘れます。
私物なら構いませんが、仕事上の大事な書類でも同じように扱ってしまうため、すぐにものを失くします。
集中力が続かない
一つのことに集中することが苦手で、ついつい他のことに意識がいってしまいます。
集中力が続かないために、些細なミスを起こしやすいのです。
要領、段取りが悪い
物事に優先順位を付けるのが苦手なので、何から手を付けるべきかを考えて段取り良く動くことが出来ません。
自分ではこれからやろう、と思って作業をしているところ、「こっちの方が優先」と人から指摘されてしまうと、それに手をつけて、今やっていたことを忘れてしまったりします。
落ち着きがない
忘れやすい人は、あれどこいったっけ、さっき何やってたっけ、といつもバタバタと何かに追われ、落ち着きがありません。
バタバタしていることでさらに失敗を重ねてしまうこともあります。
物覚えが悪いことを自覚していない
元々物覚えがあまり良くなくて、しかもそれを自分で自覚していない可能性があります。
人から何度も同じことを注意されているのに、それを重要なことだと捉えていないので、また同じミスを繰り返すのです。
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忘れないための8つの工夫
忘れっぽいのが性格だとしても、忘れないように気をつけていく工夫は出来ます。
メモを取る
仕事の上では基本中の基本ですが、メモをしっかりとりましょう。
そんなことくらい覚えていられる、という過信は禁物です。
仕事が出来ると言われる人ほどメモ魔だったりします。
大事なことは付せんに書いて順序良く手帳に貼り、済んだものからはがしていくなど、自分なりに何度もメモの内容を目にする工夫もしてみてください。
必ず目に入るところに、メモを貼っておく
忘れないためにメモをとっても、そのメモ自体を忘れてしまうこともよくあることです。
そんな時に備えて、忘れないようにする工夫よりも、必ず思い出す工夫をしましょう。
たとえば、帰社した時に必ず机に座るなら、机の上にメモを貼っておきましょう。
そうすることで、帰社した際にはメモが絶対に目に入りますから、大切な用事も思い出すことが出来ます。
その他、絶対に目に入る場所として、私の場合は次のような場所があります。
◆ 車のカギ
◆ 車のスピードメーター
◆ パソコンのモニター画面
スマホや携帯電話のアラーム機能を使う
思い出す工夫として、スマホや携帯電話のアラーム機能を使うこともおススメです。
これは私もよく使っている方法ですが、予定をアラームでお知らせしてくれるため、必ず思い出すことが出来ます。
アラームをいちいちセットすることが面倒に思う時もありますが、大切な用事を忘れるよりはましかと思い、実践しています。
周囲の人に伝えておく
私の場合、職場の人にスケジュールなど大切な用事を伝えておくことで、忘れることを防止しています。
たとえば、午後から会議がある場合、予め職場の人にそのスケジュールを伝えておきます。
そうすることで、万が一、会議を忘れてデスクにいても、職場の人が「今日は午後から会議ではなかったですか?」と教えてくれます。
話を聞く時は復唱する
復唱といってもおうむ返しをするのではありません。
言われたことについて、「こういう理解でよろしいでしょうか」と自分なりに要約して確認します。
もし間違っていてもその場で確認できるので、大きなミスにはつながりにくくなります。
また、仕事を頼まれた時は、期限などもしっかり確認しましょう。
細かいことでもあえて確認することで、忘れにくくなります。
優先順位を付ける
先輩から仕事を頼まれ、上司から仕事を頼まれ、としているうちに、どれから手をつければいいのか分からなくなって、ということもあるでしょう。
そんな時は、期限と重要度を確認し、仕事に優先順位をつけます。
もし自分で分からなければ、早めに回りに相談しましょう。
段取り良く動くために計画を立てる
今日の仕事で一番優先すべきは何か?毎朝1日の予定を確認しましょう。
その上で、この仕事は○時までの終わらせる、などザッと計画を立てて動くようにします。
その際も付せんを活用しましょう。
「○○は、○時まで」など、目につくところに付せんを貼り、常に時間の意識を持って仕事に取り組みます。
ものは置く場所を決める
ものを失くしやすい人は、あちこちに置いてその場所を忘れてしまうので、何をどこに置くのか自分なりに整理をして、リストを作るといいでしょう。
それだけでも、失くし物や忘れ物を少なくすることが出来ます。
忘れないコツは「意識して忘れる」こと!
物忘れが多い人は、やるべきことを全部、ずっと頭の中で覚えていようとしていませんか。
たとえば、次のような予定があるとします。
18時:スーパーに買い物に行く。そこでシャンプーを買う。
19時:お客様に電話して、注文があればすぐに手続きをする。
20時:レストランで知人と会う。友達に書類を渡す。
この予定を全部、頭で覚えておくことは、非常に効率が悪いのです。
脳に「やるべきこと」を意識させたまま、違うことをするのは、荷物をたくさん持ったまま、ジョギングをするようなものです。
荷物が気になって、ジョギングに集中できないはずです。
人間の脳はパソコンのメモリーと同じで、余計なデータは置いておかない方が、目の前の今やるべきことに集中しやすくなります。
だから、今やらなくていいことは意識して「忘れる」ことがポイントです。
そして、メモや付箋紙、アラームなどを活用し、やるべき時が来たら思い出す工夫をすることです。
余計なことは忘れ、必要な時に思い出す。
これが高い集中力を発揮し、やるべきことを忘れないためのコツです。
大人のADHADである可能性も
ADHDとは、「注意欠如多動性障害」といわれる障害のひとつです。
病気ではなく、障害であるため、症状が改善することはありません。
ADHDは今でこそよく知られた病名ですが、少し前までは「ただの落ち着きのない人」「しつけの悪い人」というようなレッテルを貼られていました。
子どもなら「落ち着きがない子」で済みましたが、大人となるとそうはいきません。
仕事でも問題が発生しますし、人間関係もうまくいかず、とても辛い思いをしている人もいます。
ADHDはしつけや性格的な問題ではなく、脳の機能の問題ですので、本人の責任ではありません。
もしも自分の忘れっぽさがADHDが原因かも?と思ったら、早めに専門医の診断を受けましょう。
まとめ
忘れやすい人は、仕事でもプライベートでも損をすることが多いと思います。
でも、今回ご紹介したような対策をとってもられば、時間はかかるかもしれませんが、行動を変えていくことは出来ます。
一人で頑張る必要はありません。
周囲の人の力も借りながら、一つずつ克服していきましょう!
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