人間素直になれない時というのは、だれにでもあるものです。
それは、人間である以上仕方のないことですし、どれだけ心と精神を鍛えたってそういう瞬間はあります。
しかし、それが度重なると、一気に社会は過ごしにくくなりますよね。
素直で親しみやすい人間になることは、社会を楽に生きることにもつながります。
そこで今回、素直になれない人に向けて、なぜ素直になれないのか、その心理と素直になって心の壁を低くする6つの方法を紹介します。
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「素直じゃない=悪」ではない
素直じゃないということは、何も悪いことではありません。
もちろん、人と比べて劣っているというわけでもありません。
それはある意味正常に自我が成長している証であり、場の空気を察したり自尊心や羞恥心がしっかりとしていることの証でもあるのです。
ただ、何事も度が過ぎると、社会においては生きづらいというだけのことです。
ですからまず大切なことは、素直でない自分を責めないことです。
そして、「私は劣っている」と劣等感を持たないことが大切です。
素直じゃない自分を殺す必要はありません。
ただちょっとだけ緩めてやればいいのです。
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なぜ素直になれないのか?
それでは次に、なぜ素直になれないのか、その理由に迫ってみたいと思います。
そのためにはまず、逆に「素直である」というのはどういうことなのかを知らなければいけません。
「素直である」とは
素直とは、自分の思いをストレートに表現できるということです。
決して、誰かの考えや思いに言われるがままに従うということではないのです。
それは自己主張のうまさといってもいいかもしれません。
周りの目を気にせず、物おじすることなく、自分の思いを人に伝えることができる。
そういった、人間関係を維持しながら上手に自己主張できる能力、それが「素直」という能力です。
「素直になれない」とは
そう考えると「素直になれない」という状態は、うまく自己主張ができないということです。
素直になれない人は主張そのものが無いのではなく、周りの目や場の空気、自分のポリシーやプライドが邪魔して、自らの主張を押し殺してしまっているのです。
たとえば、本当は「ハイ」と言いたいのに、場の空気を読んで「イイエ」と言ってしまう。
本当は「やったー!」と大声で喜びたいのに、大人げないのでやらない。
このように、素直になれない人は、自分の中の思い込みによって、自己主張にブレーキをかけてしまっているため、素直になれないのです。
素直になる6つのコツ
それでは、自分の想いをストレートに表現するためにも、素直になるための6つの方法を紹介します。
直感を信じる
素直になれない人の特徴として、直観を信じることができないという特徴があります。
自分では、これが正しいと感じても、あらゆる状況や事柄を考えすぎた結果、それが間違っているように思えてきて、そのせっかく生まれた直感を殺してしまうのです。
ですが、この対処法は簡単です。
要は、考えなければいいのです。
直感によって生まれた考え方をいろいろ考えるから、そこに不安が生まれるのです。
だから、自分の直感が導き出した考えを、そのまま行動に移せばよいのです。
自分の感情に正直になる
大人というのは、思慮深く、そして慎み深いもの。
自分勝手にわがままな振る舞いをせず、空気を読んで恥をかかず、そしていつも冷静でいるもの。
素直になれない人は、その様に大人というものを考え、そのイメージの枠の中で大人として振舞おうとしてしまいがちです。
しかし、本当にそうでしょうか?
大人の利点の中には、子供と違って、自分の責任の中で自由に行動できるというものもあるはずです。
そして、もっと言ってしまえば、年齢を重ねただけで、自分の心の中には感情に正直な子供の自分がいるはずですよね。
実はそれこそが、あなたの素直な心です。
時には自分の中で勝手に作ってしまった大人という枠を取り払って、「好きなものは好き」「嫌いなものは嫌い」と自分の心に正直に従ってみるのもいいでしょう。
自分の心にある童心とはつまり、自分という心の核にある「本心」です。
その本心に正直になる行為は、自己の肯定へとつながっていくはずです。
日記を書く
人前で素直になれなくても、日記の中でなら素直になれるものです。
日常の色々な想いを、日記に書いてみましょう。
漠然とした想いも、書くことで改めて気付くこともありますし、自分の考えもまとまります。
自分の想いを表現する練習にもなります。
日記を書くことは、自分の心の中を見つめることであり、精神衛生上も良いといわれています。
素直になれないと思ったら、日記を書いてみましょう。
掃除をする
掃除には、素直になる効果があります。
これは掃除の神様と呼ばれる、イエローハットの創業者、鍵山秀三郎氏の言葉です。
掃除をすることは、場をきれいにするだけでなく、整理整頓の能力も高まります。
整理整頓とは、次の2つのことをいいます。
◆ 整理・・・必要な物と、不要な物に分けること
◆ 整頓・・・必要な物に優先順位をつけること
この2つの能力が向上すると、自分の心の中も整理整頓することが出来るようになり、変なプライドや考え方、間違った思い込みに気付くようになります。
この「気付き」の力が身につくことで、自分の心の中の「素直になれない原因」にも気付くことが出来るようになり、自然と素直な自分になれます。
夢中になれる趣味を持つ
夢中になれる趣味を持つことも、素直になるために効果があります。
恥も外聞も忘れるぐらい、熱中できる趣味を見つけましょう。
本当に一生懸命やっていると、うれしい時には歓喜の声が出てしまうものです。
その歓喜の声をあげている姿は、素直なあなたそのものです。
高校野球でも、甲子園で優勝した高校球児は涙を流しながら全身で喜んでいます。
本当はうれしいけど泣いて喜ぶのは恥ずかしい、なんてことを考えている暇もないはずです。
本音で話せる相手を見つける
それは、友人でも恋人でも、もちろん配偶者でも構いません、家族でもいいでしょう。
それこそ、上司や部下、同僚というような関係性にある人でも全然かまいません。
あなたが、本音で話せる人を一人見つけて、その人に自分の本音を洗いざらいぶちまけてみるのです。
それはある意味、自分の心をさらけ出す行為で、とても恥ずかしいことかもしれません。
しかも、相手の気持ちを考えると、空気を読んで躊躇したくなるかもしれません。
しかし、もしその人があなたの本音を受け止めて耳を傾けてくれたら、受け入れて答えてくれたら、それはとても大きな快感につながります。
勇気を出して一歩を踏み出しましょう。
リスクを考えても、損にはならない行為だと思いますよ。
まとめ
素直になるための第一歩というのは、そんなに簡単なことではありません。
しかし、それは逆からも言えることで、最初の一歩を勇気をもって踏み出してしまえば、そんなに難しいことでもないのです。
なぜなら、素直になって自分をさらけ出して生きることは、とても楽しく、心を楽にしてくれるからです。
ですから、その一歩、勇気を出して踏み出してみてはいかがでしょうか。
その先にいる、新しい自分に出会うためにも、ぜひ。
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