会社でのレポート、大学でのレポート。
文章が不得意な人にとっては、その内容について考えることよりも、実際その文章を書くことの方が憂鬱だったりしますよね。
しかし、レポートは文学ではなくいわゆる報告です。
大事なことは、素晴らしい文章を書くことではなく、相手に自分の思いや考えを伝えること。
というわけで今回は、レポートが簡単に書けるコツとして、レポートの書き方と構成例を紹介します。
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レポートの書き方と構成例
先ずは、レポートの基本的な書き方について、説明します。
レポートの構成は3段論法がわかりやすい
レポートのみならず、文章には書き方のスタイルというものがあります。
その中でも有名なのが、昔、皆さんが学校で習ったはずの「起承転結」、つまり4部構成の論法です。
しかし、この4部構成の論法は、「起」と「承」の区別、そして「点」の工夫という点においても、文章があまり得意ではない人にとっては難解です。
しかも、これは文章を面白く作る方法で、わかることが第一目的のレポート向きではありません。
そこで、レポートを書く上でお勧めしたいのが「序論・本論・結論」の3段論法。
これこそがすっきりと分かりやすい、文章の型であり、レポートには適した書き方になります。
序論は「共感」「提起」「前振り」
では、まず序論の書き方からですが、序論とは、これから文章を読ませるうえでの看板になります。
ですから、そこには「この文章は何に関して書いてあって、どんな主張がこめてあるのか」というのが必ず書いていなくてはいけません。
そこで必要なのが、共感・提起・前振りです。
まず最初の共感は、読んでいる人に「確かにそうだ」と思わせ、文章の正当性を認識してもらう部分。
そして次の提起は、その共感を経て、そのレポートにおいて訴えたい部分についての内容を書く部分。
最後に前振りは、そんな共感と提起を経て、ここから本論に入りますよという、促しの文章です。
たとえば、
「映画監督になるためにはたくさん映画を見なくてはいけない(共感)しかし、映画ばかりを見ていても監督としてのスキルは身につかない(提起)では、監督としてのスキルを身に着けるためには何をしたらいいのか、考えていきたい(前振り)」
ということになります。
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本論は箇条書きでわかりやすく
本論は、研究や学習の成果を表す部分ですので、箇条書きなどで分かりやすく書く必要があります。
無理に文章をつなげるようなことをせず、自分のレポートを書くに至った成果を展示する気持ちで、わかりやすくただ並べるというやり方で間違ってはいません。
ただ、その際ひとつだけ気を付けることは、序論で述べた提起や前振りと必ず関連付けておくことです。
たとえば、先ほど例に挙げた「映画を見るだけではない、映画監督としてのスキルを身に着けるためにすべきこと」という提起や前振りを忘れ、序論と関わりの無いことを書いてしまわないよう、常に意識しましょう。
結論は言い切る
結論は、本論で述べた内容をもとに、自分の意見を発表する場です。
ここも先ほどの例をとれば、本論で「・新聞をたくさん読む・本をたくさん読む・ドラマやアニメを見る」などといった内容を書いたとします。
そうなると結論は「映画以外の世界へも目を向け、いろいろな情報を多角的にとることが必要である」というものになりますよね。
ここで「必要なのではないか」や「必要ともいえる」のような言い方だと、急にレポートの信ぴょう性が落ちます。
出来るだけ、言い切った形で、しっかりと自分の意見を伝えるように心がけましょう。
レポートを書くときに重要なこと
さて、ここまでレポートの書き方について書いてきました。
その上で、レポートを書く際に重要なことはたった一つ、それはテンプレートの構成を覚えるということです。
レポートの内容は様々な内容があっても、実はその構成の形はほとんど上に書いたようなものになります。
序論で共感を得て問題を提起しながら本論へ向けて話を促し、本論で自分の主張につながる研究や学習の成果を列挙、続いて結論でそれらをもとに自分の意見を言い切る。
この書き方さえ身についていれば、テーマがどんなものでもレポートは書けます。
むしろ、この書き方さえ身に着けてしまえば、レポートを書くことが得意になるといっても過言ではありません。
まとめ
……と、ここまで読んで、カンの良い方は気づいたかもしれませんが。
じつはこの記事自体が、レポートの書き方のテンプレートにのっとっています。
この記事の内容をしっかりと押えたら、もう一度、その各部分がどのような効果を持っているか感じながら読み返してみてください。
より分かりやすいように書いていますから、それぞれの役割と流れが、一層理解できると思いますよ。
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