役に立つ雑学

「あせも」と「いんきん」の違い【それぞれの特徴と治し方】

 

夏になると色々とかゆみを伴う厄介な病気が増えてきます。

中でも面倒なのが、「あせも」と「いんきん」です。

 

特にいんきんの方は、何を好き好んでか掻いたりしにくい場所にできてしまうものですから、人前でかゆみに襲われた時などにとても迷惑します。

 

ところが、このいんきん、実はあせもと混同してトラブルになることが多いのです。

今回はそんなあせもといんきんの違いに迫ってみようと思います。

 

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あせもは汗の管が詰まるもの

 

あせもは、汗疹とも言われ、いわゆる汗の管である汗腺が詰まることによって起こる、皮膚異常の一つです。

特徴として、汗の穴、つまり毛穴に沿って赤みや発心が出ま

 

ただ、ほとんどの場合は、ただ詰まるだけですので、赤みを帯びたり小さな発心ができるだけでかゆみを伴うことはありません。

 

しかし、まれにかゆみを伴う炎症を起こすことがあります。

さらに、かゆみの起こった部分をかきむしったり不潔な状態にしておくと、伝染性膿痂疹(いわゆる飛び火)に発展する可能性が出てきます。

 

こうなると、当然伝染しますので、病院での治療が好ましいものとなります。

 

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いんきんは菌(カビ)の繁殖

 

対していんきん(いんきんたむし)は白癬菌の繁殖によっておこる皮膚病の一種。

白癬菌とは、一般に水虫菌と呼ばれるカビの一種で、これが足や爪に出ると一般に水虫と言い、身体に出るとたむし、陰部や鼠径部に出るといんきんと言われます。

 

いんきんは、水虫の仲間であることから分かるように、激しいかゆみを伴うことが多いのが特徴です。

ただし見た目に関しては、症状が悪化したかゆみを伴うあせもと似通っており、素人目には判断がつかないことがほとんどです。

 

いんきんの原因である白癬菌は、カビの一種だけあってじめっとした場所を好みます。

ですので、関節部を中心に、陰部や鼠径部といった特に夏場に湿り気を帯びやすい場所に発症し、水虫と同じようにタオルなどを媒介にして伝染します。

 

とにかく激しいかゆみが何よりの特徴で、掻き出すと止まらなくなり、激しいストレスとともに皮膚の損傷も伴う厄介で迷惑な病気です。

 

それぞれの治し方

 

あせもといんきん、それぞれの治し方を紹介します。

 

あせもの治し方

重症なものは病院に行くことを前提として、家で治療する方法としてはまず、掻かずに清潔にすること

本来あせもだけではかゆみを伴った炎症が起きることはまれで、赤みを帯びたかゆい状態のあせもは、それはすでにかなり症状が悪化している状態です。

 

それでも、普通に市販のあせも薬で完治することがほとんどです。

ただ、膿んだりただれてきた場合は必ず医者にかかるようにしましょう。

 

いんきんの治し方

いんきんは放置しておいても簡単に治りませんし、発症してから清潔にしても効果は薄いものです。

しかも、これは重要なことなので覚えておいて欲しいのですが、あせもと間違えてあせも用の薬をいんきんに塗布してしまうと、一気に症状が悪化します。

 

これはいんきんの原因である白癬菌が、あせも治療薬を餌として繁殖することが原因です。

つまり、いんきんとあせもを取り違えていんきんにあせも治療薬を塗る行為は、自分でいんきんを成長させるべく育てるのに等しいと思ってください。

 

ですので、陰部周辺に激しいかゆみを伴う発心や赤みができたら、まずは病院で受診することをお勧めします。

先ほども書きましたが、素人目で、いんきんとあせもの違いを見て判断するのは非常に困難ですので、素人判断をせず医者の意見を聞くように心がけましょう。

 

なお、それがいんきんと分かってしまえば、治療にそんなに手間はかかりません。

長い間放置して掻きむしり続けたり、素人判断で悪化させてしまった場合でもない限り、医師の処方する薬でもまた市販薬でもすぐに症状が治まることの多い病気です。

 

予防はどちらも乾燥と清潔

 

いんきんについてもあせもについても、その予防方法は基本的に、乾燥清潔につきます。

 

あせもに関して言えば、夏場に汗をかくなといっても無理な相談ですので、汗を書いたらすぐに拭き取ることやシャワーをまめに浴びるなどの予防方法が最適です。

 

いんきんに関しては、これはカビの繁殖を抑えるのですからまずは乾燥が第一。

カビにとっては乾燥は生存できない状況ですので、陰部や鼠径部が湿ってきた時はこまめに汗を拭き取ったり、そもそも湿気のこもらないようなものを着用するといいでしょう。

 

また、皮脂や角質などの汚れはカビの餌でもあります。

他の部分よりも汚れのたまりやすい陰部や鼠径部は、特に夏の間は、まめに清潔に保つように心がけるといいですね。

 

まとめ

 

あせもといんきん、不要なトラブルを避けるためにも正しい知識を身につけ、症状を悪化させないように注意しましょう。

どちらの症状も乾燥と清潔を心がけ、健康的な肌を目指しましょう。

 

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