人と話している時に、ついつい自分の話ばかりしてしまったり、誰かに褒められる前に自分で手柄を吹聴したり、そんな経験はありませんか。
誰かに認めてもらいたい!という気持ちを承認欲求といいますが、それが強すぎるとちょっと困ったことも起こります。
承認欲求がなぜ強くなってしまうのか、その原因と対処法について紹介します。
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誰にでもある承認欲求
人に認めてもらいたいという気持ちは誰にだってあります。
人に評価されなくても大丈夫、なんて奇特な人はなかなかいません。
仕事も、ただやったことに対してお金をもらえればいいというだけでなく、その分野において自分が一番だと言われたい、人から尊敬されたいという気持ちは誰でも持っているものです。
ですから、承認欲求自体が悪いものというわけではありません。
その気持ちが原動力となっていい仕事ができるなら、モチベーションを維持するためにも役立つはずです。
承認欲求が強すぎることの問題点
ですが、承認欲求が強すぎると、常に誰かの承認(プラスの評価)を必要とするようになってしまいます。
他人からの承認がないと、自分自身の評価が出来なくなってしまうためです。
それに、承認欲求が強い人は自己アピールが旺盛なので、
- 自慢ばかりする人
- うるさい、うざい
- 自分の話しかしない
などと思われ、人間関係にひびが入りかねません。
「マウンティング」という言葉がありますが、あれは承認欲求が歪んで出てしまっているものですね。
普通に「自分はすごい」というアピールだけならまだしも、「自分はあなたよりすごいんだ」というように他人よりも上にいるんだということのアピールになってしまうと、職場でも四面楚歌になりかねません。
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承認欲求が強い6つの原因
なぜそんなに承認欲求が強くなってしまうのか、それにはこのような原因が考えられます。
自分に自信がない
自分で自分に自信が持てないために、外部から褒めてもらわないと自分の価値を認めることが出来ないのです。
自信がないと、常に自分と他人を比べることでしか自分のことを評価できません。
それをあえて他人の口から言ってもらうことでしか満足できないのです。
褒めてもらった経験が少ない
どんなに頑張っても、親も先生も褒めてくれなかった。
社会人になっても、上司に一度も褒めてもらったことがない。
そのような人は、同じことをやっているのにどうしてあいつだけが褒められて、自分は褒められないんだろうと思い、承認してもらおうとついつい自己アピールをしてしまいます。
ただ、誰にも褒められなかったというのは、本人は頑張っているつもりでも結果が伴っていなかった場合が多く、「自分はこんなに頑張っているのに誰も認めてくれない」という独りよがりの不満に陥っていることも。
たいていの場合は「頑張る方向と量」を間違えているので、それに気づかない限り「褒めてもらえない」状況から抜け出すことは出来ません。
仕事も勉強も、時には「結果がすべて」です。
結果が出ていないなら、自分のがんばりばかりにフォーカスせず、何がいけないのかということを客観的に見る勇気が必要です。
無条件の愛情を注いでもらえなかった
子ども時代に親が褒めてくれなかった、否定ばかりされたという経験をしていると、大人になってから「認めてもらいたい」という欲求が強くなる傾向があります。
子どもの頃は、大人からの無条件の愛情によって自己を確立していくので、それが足りないと自信が持てないということにもつながります。
寂しい、不安、孤独
誰かといないと寂しい、不安で一人でいることに耐えられない人は、承認欲求が強い傾向にあります。
誰かといることでしか自分の存在価値を確認できないからです。
誰かに負けた、大きな挫折経験など
社会人になれば、挫折の1つや2つ、経験しているものでしょう。
ただ、何を挫折と感じるかはその人次第です。
こんなに頑張ったのに報われなかった、夢が叶わなかった、いつもあいつに負けてばかり、などネガティブな感情を持ち続けていると、自分はもっと評価されるべき人間だと思い、それが承認欲求を強くする原因になります。
得意分野や好きなことがない
学校の勉強はできなくても、スポーツが出来なくても、虫のことを語らせたらコイツの右に出るものはいない、というような自分のなりの得意分野がある人は、自分のことが大好きで自分に自信を持っている人が多いものです。
そういった「好きなこと」や「打ち込めること」がないと、自分には何の取り柄もない…と必要以上に自分を卑下して、何でもいいから出来たことをアピールして誰かに認めてもらおうとしてしまうのです。
もっと自分を認めてあげよう
人は誰しも、生まれてきたことだけで、今ここに存在していること自体に意味があります。
ですから、必要以上に背伸びをする必要はないし、自分を飾り立てる必要もありません。
まずは、自分に一番身近な「自分」という存在が、それを認めてあげましょう。
そもそも他人の評価など自分でコントロールできるものではありませんし、どんなに頑張って成果を上げたとしても、あなたのことを批判してくる人間は一定数必ずいるのです。
それはどこに行っても同じで、すべての人に認めてもらえるなんてことはありません。
承認欲求が100%認められることなど絶対にないのです。
だから、自分の価値は自分で決める。
そう思って、今出来ることに精一杯向き合って生きていく方がもっと楽に生きていけるのではないでしょうか。
まとめ
がんばったことを認めてもらったら誰でも嬉しいですし、励みになります。
給料が右肩上がりにならない今は、「やりがい」のために仕事をしている、という人も多いと思います。
承認欲求は決して悪いものではないので、それを他人に対する自慢などに向けず、自分のやる気やモチベーションの維持につなげていけたら良いですね。
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