掃除をする会社は業績が良い、なんてことが言われますが本当なのでしょうか?
掃除するだけで売上が上がるなら苦労しないよという声が聞こえてきそうですが、掃除を徹底している会社が儲かっているのは事実です。
そこで今回、会社で掃除を徹底する本当の意味や、なぜ掃除をすると儲かるのかについて紹介します。
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トイレ掃除で会社が成長するの?
「トイレの神様」なんて歌が流行りましたが、トイレを見ると掃除が行き届いている会社かどうか分かるそうです。
カリスマ経営者と呼ばれる人達が、トイレ掃除をしている例はよくテレビなどで紹介されていますが、カー用品の販売でも有名な株式会社イエローハットの創業者である鍵山秀三郎氏もその一人。
もう50年以上にも渡ってトイレ掃除を自らがやっているそうです。
(現在は、日本を美しくする会として活躍中)
社員の心を穏やかにするため
トイレ掃除を始めたきっかけとして、「社員の心が荒れていた」という理由があるそうです。
誰でも、きれいなトイレを見るといい気持ちになりますよね。
汚い職場環境では何を言っても社員がついて来ないと思った鍵山相談役は、トイレを自らが掃除することで、環境を整えていこうと決意します。
始めは一人で行っていたトイレ掃除ですが、徐々に社員が手伝うようになります。
そしてトイレ掃除を続けていくうちに、みな「謙虚な人」に変わっていったのだとか。
そのおかげで、お客様からの信頼が高まり、売上もアップ。
他社からも「掃除の仕方を教えて欲しい」との依頼が来るようになりました。
今では海外にまで出向いて、自ら掃除の仕方を教えているそうです。
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掃除をすることの本当の意味
経営の神様として名高い松下幸之助氏も掃除を徹底することの大切さを説いています。
それは、ビジネスのスキルなどの前に、自立した一人前の人間になるために、人間修養の方法のひとつとして掃除が欠かせないという考え方に基づいています。
整理整頓が行き届く
掃除をするためにはまず余計な物を捨てて、整理整頓をしないといけません。
ゴミや不要な物がたくさんあったら、掃除が出来ないからです。
常に必要な物だけにして、無駄な物を置いておかない。
整理整頓が行き届くことで、どこに何があるか分かりやすくなります。
この習慣は職場環境だけでなく、頭の中の整理整頓にもつながります。
仕事もやりやすくなりますし、無駄を省く思考が身に付きます。
自分の意思で動くようになる
掃除はしてもらうものではなく、自分がするもの。
「自らが実践する」というところに大きな意味があります。
適当に掃除をしている人と、どうやったら効率よくキレイにできるかと考えながらやっている人では大きな差が出てきます。
それが仕事の上でも「差」として表れます。
段取りよく計画を進めるにはどうすればいいか、工夫したり先のことを考えるようになります。
掃除を自ら進んでするようになると、仕事の上でも率先して動くような人材に育ちます。
細かい点まで気がつくようになる
一生懸命、掃除に取り組むようになると、こんなところも汚れているとか、ゴミが落ちているということに気がつきやすくなります。
雑用ではなく「仕事のひとつ」として真剣に掃除をすることで、細かいことにも気づく目を養うことが出来ます。
<感謝の心を育む>
業者の人に掃除をしてもらっている会社では、キレイなことが当たり前でしょう。
でも自分で掃除をすると、キレイになっていく過程を見ることが出来るので、掃除が完了すると「きれいになったな」と感動することが出来ます。
そして、キレイな環境で仕事が出来ることへの感謝の心が芽生えてきます。
掃除が大変なことが分かっているからこそ、その環境をみんなで維持していることへの感謝の気持ちを持つことが出来るのです。
感謝はビジネスの基本。
周りの人やお客様への感謝の気持ちがあってこそ、仕事はうまく回ります。
チームワークが良くなる
掃除なんてやりたくない、面倒くさいと最初は誰もが思うことでしょう。
でも汚れた場所をみんなでキレイにしていくと、段々と、連帯感のようなものが芽生えてきます。
それが仕事のチームワークにもつながっていきます。
心を磨く
キレイになった場所を見れば、誰でも気持ちが良くなるものです。
汚れを落とし、整理整頓し、キレイに磨くことで自分の心も間接的に磨いていることになります。
掃除をしない人は、「汚しているのは自分だけじゃない」というように、掃除をする人の気持ちを考えません。
結局はそのような姿勢が「ばれなきゃいいや」「誰も見ていないし」という、適当でいい加減な姿勢につながります。
自ら進んで掃除をすればするほど心もキレイになっていき、真摯な姿勢で仕事と向き合うことが出来るようになります。
余談ですが、飛行機のファーストクラスとエコノミークラスでは、トイレの掃除の回数は同じなのに清潔感が全く違うそうです。
それは使う側の心の違い。
掃除をする人の気持ちを思いやり、次に使う人への気遣いが出来るような人が、ファーストクラスに乗れるような収入を得られるということの現れでしょう。
掃除が出来ない人は仕事もできない
ごくまれに、日常生活は全くダメダメなのに天才的な才能を持った人なんてのもいますが、普通の会社ではあまり見かけません。
身の回りの整理整頓が出来ない人、机の上が乱雑で書類1枚探せないような人は気が利かない、いい加減な人が多いものです。
掃除が出来ない人はその姿勢が仕事にも出てきます。
ですから、一生懸命頑張っているのにどうして結果が出でないんだろう、どうして同僚のあいつと差が出来てしまうんだろうという悩みがあったら、まず自分の周りを見渡してみてください。
机はキレイですか。
棚は整理されていますか。
トイレは清潔ですか。
そこから整えていくことで、仕事に対する姿勢にも変化が出てくるでしょう。
細かい気遣いが出来るようになるとつまらないミスも減り、なぜ成果が出ないのかということも自ずと分かってくるはずです。
まとめ
会社の掃除はやらなくても死ぬ事はありませんし、仕事が回らないわけでもありません。
しかし掃除をすることで心を磨き、細かなところまで気づく目を養うことが出来ます。
それが仕事の成果として反映されるようになるのです。
毎日掃除を徹底するだけで仕事の成果が出るようになるなら、まずは行動してみませんか。
身の回りがキレイになって嫌な思いをする人はいないのですし、やってみて損することはないはずです。
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