「話に自信がある」、「会話するのが上手いと言われる」、そんな人でも自分は会話が下手になったなと感じる時があります。
ビジネスシーンにおいて、会話は成果をあげていくうえで重要ですので、このように衰えを感じるのは問題です。
おそらくプライベートの人間関係にも影響を及ぼしているのではないでしょうか。
会話が下手になった原因は何でしょうか?
どうすれば元の状態に戻すことができるのでしょうか?
私は営業のプロとして10年以上、どうすれば会話上手になれるのかを試行錯誤してきました。
そこで今回、そんな私の経験をもとに、会話が下手になった原因と、簡単にできる3つの対処法を紹介します。
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会話が下手になったと感じる原因
会話が下手になったと感じる原因は、次の2つが考えられます。
環境の変化
会話が下手になった原因のひとつに「環境の変化」があるかもしれません。
これまでは営業職などで頻繁に会話する機会があったのが、事務職に転職したことによってその機会が減り、会話が下手になった可能性があります。
何事においても訓練を怠ると腕は錆びるものです。
話をすることもひとつのスキルですから、何もせずに放置しておけば当然のようにスキルは衰えていきます。
事務職であれば、業務についての会話などが職場でありますが、ネットビジネスなど完全に独りで朝から晩までパソコンに向かって仕事をしていると危険です。
プライベートでの会話もなく、一日誰とも話をしないこともあるからです。
会話をする習慣がなくなっていくと、会話はどんどん下手になっていきます。
ラポールが形成できていない
しばらく誰とも会話をしていなかったから口が回らなくなった、という程度であればすぐに元に戻りますが、コミュニケーションの土台とされる「ラポール」の形成の仕方がわからなくなってしまったのであれば大きな問題です。
ラポールとは、フランス語で「橋をかける」という意味で、信頼関係のことを指します。
これはコミュニケーションの中で築いていくもので、あなたと相手との間にラポールが築けているかどうかで、言葉の説得力や影響力が変わってきます。
ラポールが形成できないのであれば、いくら正論を唱えても相手の心には響きません。
ただ言葉を発しているだけで、一方通行になってしまいます。
自分の意図が相手に伝わらないと、会話が下手になったと感じてしまいます。
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会話が上手くなる3つのコツとは
会話が上手くなるコツは、相手とのコミュニケーションの中で、いかにラポールを形成できるかにかかっています。
それでは、そのラポールを形成するための3つのコツを紹介します。
ミラーリング
ラポールを形成するテクニックのひとつとして、「ミラーリング」が有名です。
鏡に映すように、相手の仕草や姿勢を真似する行為です。
これは人の心理にある「類似性」を誘発することができます。
相手と自分には何かしらの「共通点がある」と感じさせることですね。
人は類似性を感じた相手に、親しみを感じやすく心を開きやすくなります。
ミラーリングは難しいことをする必要はなく、次のような簡単なものでかまいません。
相手が腕を組んでいるのならば腕を組む
足を開いているのであれば足を開く
胸で呼吸をしているのであれば、胸で呼吸する
自分の目的に向かって話をすることは、あくまでもラポールが形成できてからになります。
ラポールが形成できていない状態で話をしても、相手には伝わりません。
ペーシング
類似性を誘発する方法としては、「ペーシング」も有名です。
こちらは話し方やリズムを相手に合わせるもので、ミラーリングよりも難易度は高めです。
まずは相手にたくさん話をしてもらわないと感覚は掴めません。
相手が早口であれば自分も早口で、相手がゆっくり話すのであれば、自分もゆっくりと話をします。
話し方やリズムが似ている相手には、親近感がわき、心を開きやすくなります。
日頃、会話する機会が減っていると、相手のペースを確認しながら話をすることはとても難しく感じるでしょう。
自分のペースだけで話をしている間は、相手への影響力はどうしても低くなってしまいから、会話が下手になったと感じるはずです。
まずはじっくりと相手の様子を観察してみましょう。
キャリブレーション
相手が言葉にしていないことにも気が付くと、相手は感動し、信頼関係が築きやすくなります。
口では大丈夫だと言っているが、実は体調が悪いといった状態に気づいてあげることです。
これを「キャリブレーション」といいます。
日頃会話をしていないということは、相手のそういった様子に気が付くことも難しくなります。
たくさん会話をして一緒に過ごす時間が増えれば、そういった状態にも気づきやすくなるでしょう。
ラポールが形成されれば、大概の話は受け入れてもらえるようになるのです。
会話が下手になった時の対処法・まとめ
このように会話が下手になった原因は、「会話することが少なくなり、ラポールの形成が上手くできなくなっている」ところにあります。
会話の上手、下手はいかに早口で話ができるかでも、正論を並び立てられるかでもないからです。
「相手の心情を察する力」が鈍っていると会話は下手になります。
なるべく人と会う機会を増やしていきましょう。
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