学生の頃はやることが決まっていました。
決まった時期に試験を受けて、合格点をもらうことが目標です。
しかし社会人になったらどうでしょうか。
人生の目標は?出世することでしょうか、結婚して家を建てることでしょうか。
あまりに壮大すぎて何を目標にしたらいいか分からなくなってしまうこともあると思います。
そこで今回、これからどう生きていくべきなのか、人生の計画書の必要性や書き方についてお話ししたいと思います。
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人生設計とはそもそもどのようなものか
人生設計とはそもそもどのようなものでしょうか。
人生設計とは、今後自分がどのような人生を送るのか、そのために必要なことは何かということを考えて計画を立てることです。
そしてその計画に基づいて書かれたのが人生の計画書です。
人生の目標がはっきりする
社会に出る前は「○○という仕事がしたい」というように、就きたい職業についての夢があったと思います。
しかし、その夢を叶えたところがゴールではなく、人生はそこからがスタートなんですよね。
それまでは準備期間であり、社会に出てからが人生の本番なわけです。
就職をゴールのように考えてしまうと、それ以降は何となく毎日を送るという人生になってしまいますが、ここから本格的に「今後、何をして生きていくのか」という目標を考えることで、生きるための指針を持てるようになります。
仕事で成し遂げたいことを考えてもいいですし、プライベートを充実させたり、ライフワークというべきものを見つけて人生を豊かにするというのもいいと思います。
いずれにしても、今後どうやって生きていくのかということを自分の中で明確にすることが出来ます。
時間を有効活用できるようになる
やりたいことがはっきりすることで、その実現のためには何をすればいいのかということが具体的に考えられるようになります。
3年後までにこの資格を取る
5年以内にマイホームの頭金をためる
など、具体的な行動計画が立てられるので、時間を有効活用できるようになるでしょう。
お金も計画的に使える
やりたいことが決まれば、お金の使い方も自ずと決まってきます。
これを○年後に実現するためにはいくらくらい必要か、という経済的な計画も立てやすくなるでしょう。
計画を立てると出費がかさむ時期もわかるので、家が欲しいのにこれまで通り、毎日飲み歩いていることは出来ないし、そのために貯金するなど、お金の使い方が計画的になっていきます。
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人生計画書の書き方
人生計画書の書き方に正解はありません。
自分が見やすく、考えやすい形なら何でもいいのですが、ここではエクセルなどの表計算で作りやすい形をご紹介します。
1枚のシートにすると見やすい
例えば今25歳なら65歳までの40年間、30歳なら65歳までの35年間というように、仕事を辞めるであろう年齢までを1枚のシートにして計画書を作ってみます。
縦欄には自分や家族の名前、横欄に年齢を書いていきます。
下の段には具体的にライフイベントを書き込んでいきましょう。
独身の人はこれから結婚をすることも見越して、だいたいこの辺りで結婚する、子どもが生まれる、などを書き込んでいくといいです。
今後に人生で起きると考えられることは、
- 結婚
- 出産
- マイホーム購入
- 子供の進学
- 子供の独立
- 退職
などでしょうか。
家族がいる人は自分だけでなく家族の蘭も作り、それぞれの年齢なども書き込んでおくとわかりやすいです。
お金が必要なポイントを書き込んでいく
大きなお金が必要になりそうな場面をチェックしていきます。
- 結婚、出産
- 引っ越し
- ライフイベントに伴う保険の見直し
- マイホームの購入
- 子供の進学
などがお金がかかる場面ですね。
万が一の病気などもあり得るので、病気に備えたお金もいくらくらい必要かということを考えておきます。
そうやって書き込んでいくと、お金がかかるイベントが重なるなとか、生活がきつくなるであろう場面がわかるようになります。
子供を公立の学校に通わせるのか、私立を受験させるのかによってもかかるお金はかなり違います。
また、年齢によってはマイホームの取得を先延ばしするなど資金繰りを考えなくてはいけないかもしれません。
お金のかかるイベントを書き込んで全体を見回してみると、この時期は趣味や家族旅行などに余計なお金は回せないなということがわかってきます。
老後の暮らし
会社員なら定年がありますので、その後の暮らしについても考えておかなくてはいけません。
年金開始年齢までは退職金で過ごせるのか、住宅ローンはどのくらい残っているのかなど、老後の暮らしについても考えていきます。
人生計画書で重要な5つのコツ
人生の計画の立て方は色々あります。
今の年齢、職業、既婚か独身かによっても変わってきます。
その人にあった計画を立てるためには「これからどんな人生を送りたいのか」という目標を軸にして、仕事やお金など生きるために何が必要かというポイントを考えることです。
長期計画から短期計画を立てる
長期計画は、今後実際には何が起きるかわからないので、ざっとしか計画を立てることが出来ません。
だからこそ、そこから具体的な行動計画に落とし込んでいくために、短期計画を立てていくことが大事になってきます。
例えば○歳までにマイホームを購入する、という目標を決めたら、それまでに必要な資金をためる計画を立てます。
自分の収入から1年でこのくらいためないといけない、だから1ヶ月の貯金はこのくらい、そうすると外でランチを食べるのはやめてお弁当を持っていこうなど、1日の暮らし方まで変わってくると思います。
10年後までに独立して起業する、と決めたら、そのために必要なスキルアップや人脈作りなどやることはたくさんありますよね。
具体的に資金をどのくらいためるのか、必要なら副業を始めるなど働き方も変わってくるでしょう。
何より大事なお金の計画
日本人はお金に関する話をあまり好まない傾向にありますが、お金はとても大切なものです。
計画的にためたり運用したりしていかないと、後々困ったことになりかねません。
人生で最もお金がかかるのは、
マイホームの購入
子供の教育資金
老後の暮らし
です。
マイホームにかけられる金額によって住む場所も変わってきますよね。
ローンの金額を抑えるには、頭金をためるか、少し郊外に住んで安い物件を探すか、または中古物件を探すか。条件は様々です。
特に大事なのが老後の生活。
年金開始年齢によっては、退職から年金をもらうまでにブランクがあったりしますね。
夫婦あわせていつからどのくらいもらえるのか、年金事務所で一度試算をしてもらうといいかもしれません。(一定の年齢になると「ねんきん定期便」が届きます)
それによって、退職してから年金をもらうまでにどのくらいの生活資金が必要なのか計算しておく必要があります。
どんな仕事をするのか
改めて計画書を作ってみると、「自分がやりたいことは本当に今の仕事なんだろうか」という疑問がわいてくるかもしれません。
職種は今のままでいいけれどもっとお給料のいい会社に移りたいと思うかもしれませんし、他にやりたい仕事があるという気持ちがわいてくることも。
つまり、人生計画書は今後の生き方を真剣に考えるツールでもあるのです。
趣味を楽しんだり平穏無事な暮らしを続けていこうと思う人は、今の仕事をつつがなく、淡々と続けていこうと思うかもしれませんね。
それでもいいと思います。
いずれにしても、自分の人生を振り返りながら今後を考えるための良いツールになるのがこの計画書です。
老後を考えるきっかけに
今仕事に子育てに真っ最中という年齢だと、老後なんてまだまだ先のことで、想像もつかないかもしれません。
しかし時が経つのは早いです。
あっという間に40代、50代と年齢が重なっていくものです。
その時になって「お金がない」となっても遅いですし、仕事を辞めたらやりたいこともなくなるというのも寂しいことですよね。
そのためにも、今から「老後をどうやって生きていくか」と考えておくことはとても大事だと思います。
仕事や子育てから解放されて再び自由を謳歌できる時期になるのですから、少しでも豊かに暮らせるように、しっかりと計画を立てておきたいですね。
定期的な見直しをする
計画はあくまで計画。
人生は思った通りには進みません。
突然のリストラや大きな病気、事故などのアクシデントが生じれば、その後の計画も大きな変更を余儀なくされるでしょう。
今立てた計画は数年ごとに見直して、より良いものに作り替えていきたいですね。
これからの人生、生き方の計画書の書き方・まとめ
人生の計画書は、別に作らなくても生きていけます。
でも、あった方がこれからの人生の目標や生き方が明確になりますし、改めて自分の人生について考えてみるといういい機会にもなります。
計画書を作ったことがきっかけで「やりたいこと」見つかるかもしれないですし、経済的にも余裕が出てくるかもしれないですよ。
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