仕事の進め方には人それぞれスピードがあるものですが、極端に遅い人は、完璧主義であることが多いものです。
よく言えば丁寧なのですが、度を超えた完璧主義は「丁寧」というよりも「仕事が遅い」という評価になってしまうかもしれません。
なぜ完璧主義だと仕事が遅いのか、早くするためにはどうしたらいいのかということについてお話しします。
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完璧主義の人の仕事が遅くなる3つの理由
完璧主義の人は仕事が丁寧なのはいいのですが、時にはスピードも必要。
でもそのことが頭から抜け落ちてしまっていることが多いです。
ゴールが見えていない
仕事が早い人は、「いつまでに何を終わらせなければいけないか」ということを常に意識しています。
つまり、ゴールを考えて仕事をしています。
しかし完璧主義の人は目の前にある、自分が気になる仕事のことしか考えていません。
その仕事を完璧にこなそうとすることだけに情熱を注いでしまうために、仕事全体のことに思いが至らないのです。
それで納期が間に合わない、言われた期日までに仕事が仕上げられないという事態になってしまうのです。
人の言うことを聞かない
仕事が遅いと指摘されても、「でもまだこの部分ができていなくて」など、自分のルールを優先させてしまいがちです。
また、「こうしてみたら?」などアドバイスをしてくれる人がいたとしても、「でもこの方が早いんです」など、人の言うことに耳を貸さない傾向があります。
あれもこれもと手を出しすぎる
一つの情報では満足できなくて、あれもこれもと手を広げがちです。
何かを説明するにしても、ここさえ抑えればいいということがわかっていないので、たくさん資料を集めて勉強はしてみるものの、何でもかんでも盛り込みすぎて、読みづらい資料を作ってしまったりします。
そうすると、残念ながら、せっかく時間をかけた割には大したものができてないという評価になってしまいます。
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完璧主義の人が仕事を早く進める7つの方法
完璧主義の人がいきなり完璧主義でなくなることは難しいです。
性格的なものもありますし、これまでの習慣をすぐに変えることはなかなかできないでしょう。
ですから、1つずつ、順番にトライしてみてください。
いつまでに何をするのかを考える
仕事を指示されたら、「これはいつまでに、何をすることを求められているのか」ということをまず最初に考えてください。
新商品についての企画書をあげるのなら、どのレベルの企画書をいつまでにあげるのかを確認します。
まずはチームで検討するための内輪の資料なのか
上司がさらに上の人に説明するための資料なのか
レジュメ程度のものでいいのか、装飾もしっかりした資料が必要なのか
など、「求められていること」をしっかり確認してください。
それがスタートです。
そして、期限がいつなのかを考え、そこから逆算して「今日何をしなければいけないのか」など、細かい予定を立ててみてください。
予定は予定通り進まないので、間に予備日を設け、うまく進んでいない時にリカバリーできる時間も忘れずに入れておいてください。
途中経過を報告する
やるべきことがわかったら、期日の前に8割方できていることを目標としましょう。
完璧主義の人は100%を求めてしまいますが、それは非効率的です。
でも、頭ではわかっていても、ついつい完璧を求めて、気がついたら「あ、明日提出だ。なのに何にもできていない」という状態になるわけですね。
ですから、あえてゴールを期日の半分くらいの時期に決めてみてください。
そして、その時にはできていてもいなくても、「途中経過」として報告をする、と決めてください。
完成物ではなく「途中経過」をあげるのですから、完璧でなくてもかまいませんよね。
途中で1度報告をするクセを付けると、万が一方向性を間違っていた場合でも修正ができますし、「ここはこうするといい」などアドバイスをもらえることもありますよ。
優先順位をつけよう
本当に大事なことはどれか?と考えるクセをつけます。
仕事は言われた順に片付けるのではなく、緊急性があり、かつ、重要度の高いものから片付けます。
もしわからなければ人に相談します。
完璧主義の人は目の前の仕事に集中しすぎて周りが見えなくなってしまうことが多いものです。
それを避けるためには、「今自分が何をしなければいけないのか」ということを常に意識することが必要です。
人に相談する
わからないことは「人に相談する」、そして、「助言を求める」。
これだけでも、仕事は効率よく進みます。
もちろん、何でも聞けばいいというものではありません。
自分で調べられることは調べますし、考える必要はあります。
しかし、自分のできる努力をして、悩んでも答えが出ないなら聞いた方がいいです。
その際も、「ここまで調べたのですが、わからないです。」というように相談すると、相手も答えやすいと思います。
周りの人の忠告には素直に耳を貸そう
あなたの仕事が進まないと、周りで見ている人がやきもきして、「こうした方がいいよ」をアドバイスをくれるかもしれません。
その時は、ありがたくその意見を受け入れてみてください。
自分では見えていないことも、周りからなら客観的に見られることが多いものです。
忠告してもらえるというのは非常にありがたいことですから、自分のやり方に固執せず、素直に聞くことも大切ですよ。
完璧より効率を重視してみる
自分のやり方にこだわらないというのも大事なことです。
仕事のやり方はいくらでもパターンがあるので、1つのやり方にこだわるのはもったいないですね。
周りを見渡して、あの人はどうしてあんなに仕事が早いんだろうと思う人の真似をしてみるのが良いかもしれません。
どうやって仕事を進めているのか観察して、どうやって効率的に仕事を進めているのかということ、もし聞けるならストレートに聞いてみてもいいですね。
仕事は結果ありきですが、スピードも大事です。
最初から完璧なものはできないので、効率重視で考えることも重要です。
常に全力投球しなくていい
完璧主義の人は、常に全ての仕事を完璧にこなそうとしてしまうのですが、それは負担が大きくなり過ぎます。
手を抜くというわけではありませんが、仕事にはメリハリが大事です。
例えば、自分が不得意な分野は得意な人に任せるなど、時には人を頼るということも、うまく取り入れていきましょう。
仕事の目的を常に考えよ
仕事を丁寧にやることが悪いわけではないですし、ミスは少しでも少ない方が良いです。
ですから、あなたが目の前の仕事に真摯に取り組み、一生懸命やっていることが悪いのではありません。
ただ、「完璧にこなそう!」と思うことで、仕事が遅くなり、他の方に迷惑をかけてしまっているかもしれませんね。
どんなに仕事ができる人でも、一度で完璧に完成させることはできません。
仕事の目的はその都度変わります。
この仕事は何のためにやるのか?という目的を常に考えることがとても大事です。
そして、仕事は完璧にこなすことが目的ではありません。
トライアンドエラーを恐れず、今最善だと思えることをやり、改善し、それを繰り返していくことでいいものができあがります。
目的からずれてしまったら、どんなにあなたが「完璧だ!」と思っても、それは良い仕事とは言えないでしょう。
完璧主義で仕事が遅い人への対処法・まとめ
完璧主義の人は、1つ1つの失敗は少ないように見えて、臨機応変に効率よく仕事を進めることができないので、結局は「仕事が遅い」とか「仕事ができない」という評価をされてしまいがちです。
それはとてももったいないので、少し自分をゆるめてみましょう。
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